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目次
Space BD、韓国INNOSPACEと小型衛星打上げサービスの販売代理店契約を締結
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2025年2月14日、宇宙産業における総合的なサービスを展開するSpace BD株式会社(東京都中央区、代表取締役社長 永崎将利)は、韓国の民間宇宙企業INNOSPACE Co. Ltd.(韓国世宗市、代表取締役 キム・スジョン)と業務提携し、INNOSPACE社が開発・製造する小型ロケットの販売代理店契約を締結したと発表しました。
この契約により、同社の既存の衛星打上げサービスラインナップである国内ロケット、およびSpaceXのFalcon 9ロケットに、INNOSPACEのロケットが加わることになります。
INNOSPACEは韓国の民間宇宙企業で2017年設立。ハイブリッドロケット推進システムを採用した小型ロケット「HANBIT」を開発しており、2023年3月にテスト機「HANBIT-TLV」の打上げに成功しています。
東京海上の宇宙関連株式ファンド、純資産総額が1000億円を突破
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2025年2月10日、東京海上アセットマネジメント株式会社(東京都千代田区、代表取締役社長 横田靖博)は、2025年2月3日に追加型投資信託「東京海上・宇宙関連株式ファンド(為替ヘッジなし/為替ヘッジあり)」の純資産総額が1000億円を突破したと発表しました。
宇宙関連企業に着目した公募投資信託で国内最大の残高になるとのことです。
残高拡大の背景について同社は、宇宙産業に友好的なトランプ米大統領の存在や、米国企業のファンダメンタルズが堅調なことなどポジティブな要因により宇宙関連株式は堅調に推移しており、2025年も宇宙関連企業の良好な見通しは継続すると分析。
「宇宙」という投資領域の成長性や見通しに対して個人投資家が大きな期待を寄せているため資金流入が続いているとしています。
ispace、サウジの大学と将来的な月面探査機会創出に向けた能力開発に関する覚書を締結
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Credit: 株式会社ispace プレスリリース
2025年2月14日、株式会社ispace(東京都中央区、代表取締役 袴田武史)は、サウジアラビアのキング・ファハド石油・鉱物大学(サウジアラビア・ダーラン、以下KFUPM)と将来的な月面探査の機会と能力開発に関する検討のため覚書を締結したと発表しました。
同覚書はKFUPMとispaceが月面探査技術の開発、月面科学・研究の創出(ISRU活動を含む)、KFUPMのペイロードの月面輸送の可能性など、潜在的な分野に焦点を当てて協議を行うための枠組みで、ispaceの月面探査における専門的な知識と経験を活かし、KFUPMの学生や教員を対象とした能力開発の機会の模索も進めていくとしています。
KFUPMは1963年設立。同大の航空宇宙学際研究センター(IRC-ASE)では宇宙開発の主要技術の開発、ナノ衛星技術、宇宙データ解析、深宇宙技術(探査車など)、宇宙材料開発などの研究に取り組んでいます。
将来宇宙輸送システムの米法人、元NASA技術者を打上げ総責任者に任命
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将来宇宙輸送システム株式会社(東京都中央区、代表取締役 畑田康二郎)は、2025年2月10日に同社の米国法人であるシリウス テクノロジーズ(Sirius Technologies, Inc.、アメリカ・コロラド州、CEO 嶋田敬一郎)の打上げ総責任者に、NASAやBlue Origin、Spaceport Americaでの勤務経験をもつFrederic B. Moreno氏を任命したと発表しました。
シリウス テクノロジーズは将来宇宙輸送システムの技術開発部門として2024年3月に創業され、アメリカ・コロラド州を拠点に同社の再使用型ロケット「ASCA」シリーズ(参考記事)の開発、統合、試験打上げの監督などを行っています。
Moreno氏は今後、ASCAシリーズのアメリカでの打上げ試験の総責任者としてミッションを率いることになります。
シリウス テクノロジーズCEOの嶋田敬一郎氏は、早ければ2025年末にも再使用ロケットの打上げ試験を計画しているとコメント。成功に向けてMoreno氏のリーダーシップへの期待を示しました。
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