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JAXAベンチャー天地人、土地評価エンジン『天地人コンパス』に「条件分析機能」を追加

JAXA認定の宇宙ベンチャー 株式会社天地人(東京都港区 代表取締役 櫻庭康人)は、宇宙ビッグデータを活用した土地評価エンジン「天地人コンパス」にて、指定した条件に合致する場所をヒートマップ状に可視化する「条件分析機能」を追加したことを発表しました。 この機能は、天地人コンパスのフリープランでも使用可能で、Webサイトからアカウント登録をすると利用できます。

Credit:天地人コンパス

天地人コンパスとは

「天地人コンパス」は、地球観測衛星のビッグデータをはじめとする様々なデータをもとに、各種データの取得・解析・可視化を総合的に行う土地評価サービスです。「天地人コンパス」を使用することで、使いやすく加工されたデータをタイムリーに取得することができます。

天地人コンパスでは、例えば、ある期間の地表面温度の変化を可視化して「農作物の高温障害リスクや病害虫リスクを調べる」、昼夜の地表面温度の差や積算降水量から「農作物が美味しく育つ場所を探す」、冬の地表面温度から「道路の凍結リスクを可視化する」といった分析が可能です。

条件分析機能とは

「条件分析機能」は、地表面温度の時系列データを用いて指定した条件の評価を行い、ヒートマップとして可視化する機能です。条件の一致・不一致を示すだけではなく、どの程度条件に一致しているかをグラデーション(一致度の高いところを赤色で、一致度の低いところを青色)で表現することも可能です。

フリープランでは2015年と2020年のデータが提供されています。例えば、各年の夏の地表面温度のデータを用いて「日中:35℃以上」の条件を指定し分析を行うと、猛暑日の発生頻度とエリアを二時期で比較することができます。

大阪府の2015年8月と2020年8月の地表面温度を比較すると、2020年8月の方が、猛暑日の発生頻度とエリアが増えていることがわかります。

Credit:天地人コンパス

なお、地表面温度のデータは陸域のみの提供となります。加えて、極に近い一部の高緯度地域では、使用する衛星データの特性により分析を行えない場合があるようです。

また、衛星データ活用を検討している企業向けにさまざまな機能・データが用意されており、別の期間での分析、地表面温度以外のデータ(例えば、降水量や日射量)を用いた複数条件での分析等、分析条件のカスタマイズも可能です。

利用方法

『天地人コンパス』フリープラン
・料金:無料
・対応言語:日本語、英語
・対応ブラウザ:Google Chromeを推奨、PCのみ対応
・サイトURL:https://tenchijin.co.jp/compass/

問い合わせ窓口:info-compass@tenchijin.co.jp

■株式会社 天地人 会社概要
会社名:株式会社 天地人
所在地:東京都港区芝公園1-1-1 住友不動産御成門タワー9F
代表者:代表取締役 櫻庭康人
事業内容:衛星データを使った土地評価コンサル
サイトURL:https://tenchijin.co.jp/