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インターステラテクノロジズ、シリーズDラウンドで総額38億円の資金調達を完了

超小型人工衛星用ロケット「ZERO」初号機開発・製造を加速

宇宙の総合インフラ会社を目指すインターステラテクノロジズ株式会社(本社:北海道広尾郡⼤樹町、代表取締役社⻑:稲川貴⼤、以下インターステラテクノロジズ)は、シリーズD(株式公開やM&Aなどの検討期)ラウンドで総額38億円の資金調達を完了したと発表しました。今回調達した資金は、初号機打上げを目指して開発・製造している超小型人工衛星打上げロケット「ZERO」の研究開発、設備投資、人材採用、材料費などに充てる予定ということです。

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Credit: インターステラテクノロジズ株式会社

急成長する宇宙市場、世界的に足りない宇宙輸送

世界の宇宙市場は年々拡大しており、デロイト トーマツ コンサルティングによれば、2040年には今の3倍近くとなる110兆円の巨大市場に成長すると予測されています。特に小型サイズの人工衛星の需要が大きく伸びており、衛星を使ったインターネット通信の普及、衛星データを活用した「超スマート社会」の実現など、幅広い分野への波及効果が期待されています。

急拡大するニーズに対し、衛星を運ぶための唯一の手段となるロケットは、国内の打上げ回数が年数回と世界シェアの約2%にとどまっており、国内の衛星打上げ需要の半分が海外に流出しているのが現状です。さらに、ウクライナ戦争の影響で世界の宇宙輸送の約2割を占めていたロシアのロケットを日本や欧米諸国は使えなくなるなど、宇宙輸送能力不足が宇宙利用拡大の世界的なボトルネックとなっています。同社は「ZERO」をいち早く市場に投入することで、国内への低価格で高頻度な宇宙輸送手段の構築に貢献していくとしています。

シリーズDラウンドの引受先となるのは、すでに公表済みのものを含め、SBIインベストメント、日総工産、サツドラホールディングス、サイバーエージェント、INCLUSIVE、IMV、KADOKAWA、萩原建設工業、個人投資家などということです。

インターステラテクノロジズ株式会社について

インターステラテクノロジズは、低価格で便利な宇宙輸送サービスを提供することで、誰もが宇宙に手が届く未来の実現を目指すスタートアップ企業です。北海道大樹町に本社を置き、東京支社と福島支社、室蘭技術研究所(室蘭工業大学内)の4拠点で開発を進めています。観測ロケットMOMOでこれまでに計3回、国内民間企業単独として初めて且つ唯一の宇宙空間到達を達成、次世代機となる超小型人工衛星打上げロケット「ZERO」の開発を本格化させています。人工衛星開発の100%子会社Our Starsも設立し、ロケット×人工衛星の垂直統合サービスを目指しています。

所在地 : 北海道広尾郡大樹町字芽武149番地7 
代表者 : 代表取締役社長 稲川 貴大 
事業内容 : ロケットの開発・製造・打上げサービス 
http://www.istellartech.com/