今年は宇宙旅行元年!宇宙旅行ついに販売開始へ

2021年、ZOZOTOWN創業者の前澤友作氏が日本の民間人初の宇宙旅行を実現しました。彼が宇宙で過ごす映像を、テレビやSNSで見た人は多いのではないでしょうか。このように、民間人による宇宙旅行が次第に現実的となってきた今、ついに宇宙旅行の一般販売が開始されることが分かりました。「販売はいつから?」「チケットはいくらくらいするの?」など、たくさんの疑問があるでしょう。本記事では、宇宙旅行企業ヴァージン・ギャラクティック社が発売する宇宙旅行チケットについて、解説していきます。

これまで宇宙旅行に行った人は?

日本人を含め、宇宙飛行士として宇宙へ行った人はさまざまにいます。しかし、特別な資格のない民間人として宇宙に飛び立った人は、これまでにどのくらいいるのでしょうか?

民間人による初の宇宙旅行が最初に実現したのは2001年4月。アメリカ人実業家のデニス・チトー氏が、ロシアのソユーズ宇宙船で飛び立ち、国際宇宙ステーションに1週間の滞在を果たしました。そして昨年には、ヴァージン・ギャラクティック創業者のリチャード・ブランソン氏、また、Amazon創業者のジェフ・ベゾス氏がそれぞれ宇宙旅行に成功。さらにはスペースX社が、民間人4人だけの宇宙旅行を実現させました。

初の宇宙旅行実現から20年以上が経過した今、ついに民間人のみで宇宙空間に滞在できるまでに進歩しているのです。2021年だけで29人もの民間人が宇宙旅行を成功させており、私たちにとって宇宙旅行は、夢の話ではなくなってきていることが分かりますね。

宇宙旅行の一般販売

Credit:Virgin Galactic

 

2021年、宇宙に飛び立った職業宇宙飛行士の数は19人。一方で、民間人の宇宙旅行者は29人となり、ついに旅行者の数が宇宙飛行士の数を上回る時代がやってきました。そんな宇宙旅行の本格的な幕開けともいえる今、待ちに待った宇宙旅行の一般販売が開始されることが分かりました。「宇宙旅行にはいつから行けるの?」「価格はいくらになるの?」気になる宇宙旅行のチケット販売に関して、紹介していきます。

ヴァージン・ギャラクティック社

宇宙旅行の一般販売を開始するのは、アメリカのヴァージン・ギャラクティック社。同社は昨年、宇宙旅行を成功させたリチャード・ブランソン氏が創業した宇宙旅行ビジネスを展開する会社であり、日本の旅行会社クラブツーリズム株式会社とも宇宙旅行の契約を結んでいます。

2004年に会社が設立され、それから現在まで宇宙船の開発を進めてきた同社。2021年にはついに、自社開発の宇宙船「VSSユニティ」にて宇宙有人飛行実験の成功を収めました。この実験では、創業者含め4人の民間人と2人のパイロットで宇宙を目がけた飛行を実施。宇宙旅行を想定した実験であったため、宇宙船での生活様式や、宇宙船からの眺めを顧客目線で評価。その結果として、今回の宇宙旅行の一般販売に至ったそうです。宇宙船「VSSユニティ」での宇宙滞在時の様子は、Youtubeでも視聴することが可能です(Virgin Galactic Unity 22 Spaceflight : https://www.youtube.com/watch?v=ZPrB3WvnZpE&t=128s)。

宇宙旅行の旅程は?

 

宇宙旅行と言っても、「どのくらいの高さまで行けるのか」「丸い地球が見える高さまで飛べるのか」など、旅行の詳細についてさまざま気になりますよね。まず、宇宙船はアメリカのニューメキシコ州にある宇宙港からの打ち上げを予定しています。宇宙船内はパイロット2名、乗客6名の8人乗り。往復90分のフライトを想定しており、高度80kmにまで到達するとされています。夢にまで見た青々とした地球の姿を充分に見られる高さとあって、この瞬間、多くの人の夢を叶えることになりそうですね。さらには、ベルトを外して約5分間の無重力体験も可能となっており、宇宙空間を存分に体感することができます。90分間という限られた時間ではありますが、この時間で、これまでの人生観が180度変わるかもしれません。

座席の値段は?

気になる座席の値段ですが、1席あたり45万ドル(約5200万円)に設定されています。予約時に15万ドル(約1730万円)を先に払い、旅行前に残額を入金します。チケット販売予定数は1,000枚。すでに600人以上の個人が予約済みであると発表されています。その中には日本人の名前も含まれており、今後ますますの人気となりそうです。

宇宙旅行の幕開け

ヴァージン・ギャラクティック社によると、実際の宇宙旅行開始は2022年10月以降を予定しているのだそう。いままで映画でしか見ることのできなかったような体験が、すぐそこにまでやってきているのです。1961年、「地球は青かった」という名言が誕生しました。それから60年以上が経過し、今度は自分たちがその言葉を残す時代となります。宇宙旅行のチケットはすでに半数以上が予約済みとなっていますが、今年中の宇宙旅行挑戦のチャンスはまだまだあります。宇宙旅行の幕開けとなる今、宇宙への夢の扉を開いてみてはいかがでしょうか。

メイン画像:Virgin Galactic

 

綱嶋 直也