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種子島での宇宙の仕事 株式会社コスモテック(1)

皆さんは「ロケット打上げ」と聞いて何を想像するでしょうか。カウントダウン、大きなロケットが炎と轟音をあげて飛び立つ姿… 多くの方はロケット本体や打上げの瞬間を想像されたと思いますが、ロケットを支える台座や組立て施設、そしてそれらを運用・機能維持・管理する人々がいなければ、ロケットを打ち上げることはできません。


このようにロケットに不可欠な「施設設備の保全運用業務」を行っているのが、株式会社コスモテックです。宇宙関連事業の他にも再生可能エネルギー事業を展開するなど、確かな技術で人々の暮らしを支えています。


SPACE Mediaでは同社の関隆司氏と三宅拓未氏(2017年入社)にお話を伺い、全3回に分けて、種子島宇宙センターにおける宇宙関連業務や就活生が気になる情報についてお伝えしていきます。第1回となる今回は、同社の業務内容や社内の雰囲気についてご紹介します。

 

株式会社コスモテックとは

株式会社コスモテックは1975年(昭和50年)に誕生し、中でも南日本事業部は種子島宇宙センターで施設設備の保全運用業務に従事しています。打上施設の設備や高圧ガス設備、そして電気・空調・給水といったライフライン設備の運用・機能維持・管理を行っており、幅広い面から種子島宇宙センターを支えています。事業部のオフィスは種子島宇宙センターのすぐ近くに設置されており、まさに宇宙センターに寄り添う企業といえます。

Credit:株式会社コスモテック

 

仕事のやりがい

三宅氏は、ロケットを移動発射台ごと持ち上げ、組立棟から約500m先の射点まで運搬する「ドーリー」という運搬台車を扱う業務を行っています。ドーリーはタッチパネルで指示すれば自動で射点まで走行する機能を持っています。しかし、きちんと垂直に持ち上がっているか、運搬中の振動に問題はないかなど、安全・確実にロケットを運搬するための監視は人の目で行われており、三宅氏の業務は重要な役割を担います。

(以下、三宅氏)

「やはりロケットの打上げが成功したときにやりがいを感じます。ロケットを射点へ運搬した後に打上げが延期されると、組立棟にロケットを戻す追加作業が発生して大変です。それもあって、ロケットが予定通り無事に打ち上がってくれることをいつも考えています。」

 

種子島宇宙センターからロケットが打ちあげられる様子

「コスモテックに入ってよかった」と思う時

三宅氏は業務でロケットや人工衛星を間近で見る機会があり、2020年に国際宇宙ステーション補給機「こうのとり9号機」が打ち上げられた際には、補給機に触れることもあったそうです。

 

(以下、三宅氏)

「私はロケットを始めとした宇宙関連のものが好きなので、業務でロケットや人工衛星を間近で見たときに、コスモテックに入ってよかったなと思います。特にこうのとり9号機は最終号機であったこともあり、とても良い経験ができたと思っています。」

 

 

将来キャリアにつながるような経験・成長ができる?

前述のように三宅氏は種子島宇宙センターでしかできない業務をされており、さらにコスモテックでは積極的な資格取得支援も行っています。資格取得については、第3回でも詳しくご紹介します。

 

(以下、三宅氏)

「宇宙センターでしかできない経験がたくさんあると同時に、資格取得のための支援も充実しています。先日はクレーンの運転免許を取得するなど、できることがどんどん増えていますし、将来につながる経験をさせていただいているなと感じます。」

種子島にて作業中の三宅氏

Credit: 株式会社コスモテック

 

会社の雰囲気

ここまで具体的な業務内容についてご紹介しましたが、仕事をする上で大事な会社の雰囲気についても、三宅氏に伺いました。

 

(以下、三宅氏)

「島という環境であることもあって、顔見知りの人や会話が多いアットホームな雰囲気です。コロナ禍前は、休日に上司や先輩後輩、同期と一緒によくお出かけをしていました。他の会社に比べ、社員同士の付き合いが多いほうだと思います。」

 

第1回では、株式会社コスモテックの業務内容や社内の雰囲気についてご紹介しました。筆者は就活を終えたばかりなのですが、ロケットや人工衛星を間近で見て触れて、そのうえキャリアを積むこともできる、宇宙好きにはたまらない環境であることを知り、正直羨ましいと思ってしまいました。

第2回では、種子島勤務の実際や島での生活についてご紹介します。お楽しみに!

 

Takuma Kajisa