NASA(アメリカ航空宇宙局)が開催する世界最大級のグローバルハッカソン「NASA International Space Apps Challenge」が、2023年10月7日(土)から8日(日)にかけて開催される。
宇宙のオープンデータを利用し、地上と宇宙の課題解決策をつくる2日間
NASA International Space Apps Challengeは、世界中のプログラマー、科学者、技術者、イノベーターなどが集まり、NASAとその宇宙機関パートナーが提供するオープンデータを利用して地球上で直面する課題に対するソリューションを作成するハッカソンイベント。
2012年から開催されており、これまでに185を超える国と地域から、累計で22万人以上が登録している世界規模の催しである。
昨年は、技術的スキルとクリエイティブスキルを最も効果的に組み合わせたソリューションの部門「Art and Technology」で、国内外に住む日本人学生4名のチームが「宇宙天気」をテーマに、地球と宇宙の天気の双方を視覚と音響で表現するソリューションを作成し、受賞している。
SpaceAppsChallrenge2023では、下記のように31のチャレンジテーマ(下記の箇条書きは国内オーガナイザー有志による邦訳)が設定されている。
チャレンジテーマの原文は公式サイトを参照のこと。公式サイトでは題材や難易度なども示されているので、自分の課題意識や興味・関心、スキルなどに合わせてテーマを選ぶこともできる。
- オープンサイエンサーのマッチングサイトをつくろう
- あなたとアルテミスⅡ、どんな物語がありますか
- 宇宙地質学者になろう
- ガチで宇宙動物園をつくる
- SAR衛星データでデジタルアートをつくろう
- あなたのチャレンジ
- 地磁気嵐の予言者
- 『日食』に触れよう
- ハイパースペクトルセンサが映す未来
- すべては水から始まった
- 生命の多様性を追って
- GeoAI の再考:基礎モデルを使用した変革的で多様な地球科学アプリケーション
- 居住可能な系外惑星:新天地の創造
- 宇宙の音にひたる
- ISSの地球観測データ VISION を募集中!
- 磁気リコネクションを追え!
- 月震マップ2.0
- 自然火災をコントロールせよ!:地域の火災管理ツールをつくろう
- 社会を良くする地図データの世界
- お隣さんはNASA
- オーシャン・ガーデン
- 開かれた科学の力を示す
- オープンサイエンスの歴史を語る
- プシケ・ミッション!
- やっと実現!宇宙旅行
- 宇宙生物学デジタル ツイン:VR線虫体験
- 宇宙開発お助けAIをつくろう
- タイタン・シティ ―AD3023―
- VR宇宙ミッション
- なんて水だ!?
- ヘリオ・ビッグ・イヤーを祝おう!
日本国内では丸森・深谷・横浜・豊橋・串本・宇部の6カ所が会場に
今年は下記の通り、国内6カ所でハッカソンが開催される。会場所在地などの詳細は、下記会場名のリンク先を参照。
また、日本でNASA Space Apps Challenge に参加を予定、または参加を検討している人同士で質問・情報共有・チーム募集などができるFacebookグループ「SpaceApps Japan」も開設されているので、興味をもった方はのぞいてみてはいかがだろうか。
世界中とつながりながら宇宙と地球の課題に挑戦する貴重な機会になるだろう。