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北海道大学・藤田知道研究室とDigitalBlast、宇宙での植物栽培に向けた共同研究を開始

テラフォーミングによって苔の定着が進み、人類の活動が始まった火星のイメージ画像
Credit: 株式会社DigitalBlast プレスリリース

小型ライフサイエンス実験装置の開発等を行う株式会社DigitalBlast(東京都千代田区、代表取締役CEO 堀口真吾、参考記事)は、2024年4月19日、北海道大学大学院理学研究院・藤田知道研究室と共同で、火星を模擬した環境下での植物メカニズム研究とその実用化に向けたプロジェクト(テラフォーミングプロジェクト)を開始すると発表した。

Credit: 株式会社DigitalBlast プレスリリース

人類が宇宙に進出する時代を見据え、宇宙での植物成長のメカニズムを研究

共同研究のテーマは「月と火星を模擬した疑似弱重力下でのヒメツリガネゴケの細胞レベルおよび個体レベルにおける重力応答メカニズム解明にむけて」。

月や火星といった、地上よりも弱い重力環境で植物を育て、その際に植物の成長制御にどのような遺伝子群がかかわっているか、どのような仕組みで制御が行われているのかを明らかにすることで、植物がどのように重力に応答しているかを探る。

今後、人類が地球以外の惑星に進出する際には、食料として、また宇宙に滞在する人の精神的なリラックスのためにも植物の存在が重要となり、宇宙で植物を栽培するための基礎的な知見を蓄積していく必要がある。

惑星の環境を変える、「テラフォーミング」とは

また、今回の研究では宇宙での植物栽培を通じた「テラフォーミング」も重要なキーワードとなっている。

「テラフォーミング」とは、地球以外の天体の環境を人類の生存に適した環境に改変することを指し、本研究が将来的に火星環境下(地球の重力の約3分の1)での植物育成まで発展することも視野に入れている。

さらに、植物によるテラフォーミングの技術が実現すれば、それは地上の緑化などにも応用できるといい、宇宙と地球、双方の課題解決につながる研究となりそうだ。

テラフォーミングの技術は砂漠の緑化など、 地球上の環境問題解決にも転用できる可能性をもつ
Credit: 株式会社DigitalBlast プレスリリース

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