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10/18宇宙ニュース・米Axiom Space、プラダとデザインした次世代宇宙服を公開 ほか3件

米Axiom Space、プラダとデザインした次世代宇宙服を公開

Credit: Image courtesy of Prada / Axiom Space

2024年10月16日、アメリカの宇宙開発企業Axiom Spaceは、ファッションブランドのプラダとデザインした次世代宇宙服「AxEMU」を初公開した。

Axiom Spaceによると、この宇宙服はNASAの船外活動ユニット「xEMU」を進化させたもの。柔軟性、性能、安全性の向上を図っているほか、月面南極の極端な気温条件に耐えるよう設計されており、宇宙飛行士は約8時間の船外活動が行える。また、男女含む幅広いサイズに対応しているという。

AxEMUは、約50年以上ぶりとなる人類の月面再着陸に向け、これまで2年にわたりさまざまなシミレーションを行って改良を繰り返してきた。試験は今後も続き、2025年には設計審査のステップに進む予定だという。

グローバルインフォメーション、衛星軌道上サービス市場に関する調査レポートを発表

Credit: 株式会社グローバルインフォメーション プレスリリース

2024年10月16日、市場調査会社の株式会社グローバルインフォメーション(神奈川県川崎市、代表取締役社長 樋口荘祐)は、市場調査レポート「衛星軌道上サービス市場:サービスタイプ、衛星タイプ、軌道、エンドユーザー別- 世界予測2024-2030年」(360iResearch LLP)の販売を開始したと発表した。

衛星軌道上サービスとは、軌道上の衛星の運用効率向上や寿命延長を目的とした幅広い活動を含む宇宙ビジネスの一領域。日本では、デブリ対策などを含めた軌道上サービスの実現を掲げるアストロスケールなどが代表的企業だといえる。

本レポートでは、衛星軌道上サービス市場規模は2023年に32億米ドルと推計しており、2024年には35億1,000万米ドルに達し、年平均成長率(CAGR)10.15%で2030年には63億米ドルに達すると予測。

レポートの詳細目次は下記より確認できる。

https://www.gii.co.jp/report/ires1499567-on-orbit-satellite-servicing-market-by-service.html

ispace、インドの衛星関連企業HEX20と月周回軌道への輸送・展開に関する覚書を締結

ispace 代表取締役CEO&Founderの袴田武史氏(左)とHEX20 CEO&Co-FounderのLloyd Jacob Lopez氏(右)
Credit: 株式会社ispace プレスリリース

2024年10月17日、株式会社ispace(東京都中央区、代表取締役 袴田武史)は、超小型衛星関連技術を手がけるインドの企業、HEX20Lab India Private Limited(以下HEX20)と、将来のキューブサットの月周回軌道への輸送および展開に関する覚書を締結したことを発表した。

ispaceは2023年10月にインドで初めて民間開発ロケットの宇宙空間到達を成功させたSkyroot Aerospace Private Limited社、およびHEX20の親会社であるオーストラリアのHex20 Pty Ltd社との間で、将来的な月周回衛星ミッションの需要創出に向けて協力する3社間覚書を締結している。

今回両社が署名した覚書はispaceの月着陸船によるHEX20キューブサットの月周回軌道への打ち上げと展開を視野に入れたミッションに関する交渉をスタートさせる最初のステップとなるものだという。多国間の企業による宇宙開発・ビジネスが本格的に動き出したことを感じさせるニュースといえる。

アークエッジ・スペース、JAXAのフィージビリティスタディに選定 低軌道での測位を実証

GNSSとLEO PNTのイメージ
Credit: 株式会社アークエッジ・スペース プレスリリース

2024年10月17日、小型衛星コンステレーションに関するソリューションを提供する株式会社アークエッジ・スペース(東京都江東区、代表取締役CEO 福代孝良、参考記事)は、国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)が実施する「低軌道測位衛星システム(LEO PNT)に関するFeasibility Study(その1)」の事業者として10月11日に選定されたと発表した。

低軌道測位衛星システム(LEO PNT)とは、高度900~1,200kmの低軌道を周回する小型衛星コンステレーションによって、高強度、高精度の測位情報をグローバルに提供することが期待されるシステム。

従来の測位システムである全球測位衛星システム(GNSS)は、高度約20,000kmの軌道を周回しており、地球表面に到達する信号強度が弱いため、各種干渉の影響を受けやすい。特に近年はジャミング(妨害)やスプーフィング(欺瞞)等の脅威が顕在化してきており、GNSSに比べて低い軌道を周回するLEO PNTにはGNSSを保管したり、より精度の高い測位情報を提供することが期待されている。

アークエッジ・スペースは、2024年10月~2025年3月の期間に、地上や地球低軌道のユーザに対して位置・時刻情報(PNTサービス)を提供するLEO PNTに関し、以下のフィージビリティスタディを実施する。

  • 低軌道測位衛星システム(LEO PNT)・衛星コンステレーションのトレードオフ評価
  • LEOに配備する測位衛星の機上(オンボード)でのGNSS航法及び測位信号生成評価
  • 測位信号の信号形式及び使用する周波数帯に関する評価 
  • LEO PNT実証ミッションの概念設計(ミッションコンセプトの提案、衛星設計、軌道設計、衛星機数の評価等)

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