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「宇宙戦略基金」、最初の採択事業が発表 ニコン、清水建設、三菱重工が選定
2024年10月25日、宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、民間企業・大学・国立研究開発法人等に対して、22の技術開発テーマの公募を行っている宇宙戦略基金(参考記事)でのテーマのうち、「宇宙輸送機の革新的な軽量・高性能化及びコスト低減技術」について採択結果を発表した。
このうち、「宇宙用途に適用可能な精密部品を対象とした金属3D 積層に係る装置開発及び基盤技術開発」には、「将来ロケットへ搭載可能な大型精密部品への金属3D積層技術の確立」を提案した株式会社ニコン(研究代表者:長坂博之)が、「ロケット用大型構造部品を対象とした金属3D 積層に係る基盤技術開発」には、清水建設株式会社(研究代表者:金山秀樹)による「金属3D積層によるロケット用大型液体推進薬タンクの製造技術開発」と三菱重工業株式会社(研究代表者:田中宏明)による「WAAMを用いた軽量かつ低コストな大型極低温推進薬タンクの製造技術研究」が採択された。
国際宇宙ステーション長期滞在クルー・Crew-8のメンバー4人、地球に帰還
10月25日午前3時29分(アメリカ東部夏時間)、Crew-8として国際宇宙ステーション(ISS)に長期滞在していたNASA宇宙飛行士のマシュー・ドミニク(Matthew Dominick)氏、マイケル・バラット(Michael Barratt)氏、ジャネット・エップス(Jeanette Epps)氏と、ロスコスモス宇宙飛行士のアレクサンダー・グレベンキン(Alexander Grebenkin)氏の4名は、SpaceX社のドラゴン宇宙船でフロリダ州ペンサコーラ沖に着水、7カ月に及ぶミッションを完了した。
4人が搭乗したドラゴン宇宙船は10月23日午後5時5分(アメリカ東部夏時間)にISSを離脱し、地球への帰還を開始していた。
NASA、2023会計年度の経済インパクト報告書を発表 経済効果は756億ドル以上
2024年10月24日、アメリカ航空宇宙局(NASA)は、2023会計年度のEconomic Impact Report(経済インパクト報告書)を発表した。
同報告書では、月や火星への探査活動や、気候変動の研究と技術開発、その他のプロジェクトが、2023年度に全50州とワシントンD.C.で756億ドル以上の経済効果を生み出したとしており、NASA のミッションは、全国で304,803の雇用を支えるとともに、米国全体で推定95億ドルの税収を生み出したとしている。
レポートの全文(英語)は下記より参照できる。
https://www.nasa.gov/wp-content/uploads/2024/10/final-fy23-nasa-ecomomic-impact-report.pdf
全天球360度映像とダンスミュージックが融合 プラネタリウム×イマーシブパーティー『VEGA』 11/8に開催
2024年10月25日、コニカミノルタプラネタリウム株式会社(東京都豊島区、代表取締役社長 本由美子)が運営する「コニカミノルタプラネタリアTOKYO」(東京・有楽町)は、2024年11月8日(金)にプラネタリウム×イマーシブパーティー『VEGA』(ベガ)を開催すると発表した。
このイベントは、VJ(映像演出)によるドーム空間演出で数々の実績を有するクリエイティブカンパニー「HERE.」と共催で行われるもの。
ラスベガスのスフィアをはじめ、海外では360度の映像に囲まれたイマーシブな(没入感のある)音楽体験が話題となっているが、同イベントでは、DJによるミュージックプレイとVJによるプラネタリウムドームの映像で非日常的な空間を演出。天井から壁面まで広がる銀河・映像・音楽を全身で感じる体験を提供する。宇宙人と地球人の「FIRST CONTACT」をコンセプトに、著名なDJも登場するという。
イベントの概要は下記の通り。
日程:2024年11月8日(金)
時間:開演 20:00/終了 23:00(予定)
料金:WEB先行 3,500円/当日 4,000円
チケット購入:https://planetarium.konicaminolta.jp/event/vega/?hall=planetariatokyo&rl=241025_ptok_vega