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7/18宇宙ニュース・ElevationSpace、高頻度サンプルリターンサービスの実現に向けルクセンブルクの企業と業務提携 ほか3件

ElevationSpace、高頻度サンプルリターンサービスの実現に向けルクセンブルクの企業と業務提携

Exobiosphere 代表取締役のKyle Acierno氏(左)、ElevationSpace 代表取締役CEOの小林稜平氏(右)
Credit: 株式会社ElevationSpace プレスリリース

2025年7月17日、株式会社ElevationSpace(宮城県仙台市、代表取締役CEO:小林稜平)は、宇宙空間の微小重力環境を活用した創薬実験の成果を地球に回収する高頻度サンプルリターンサービスの実現に向け、宇宙創薬プラットフォーム構築に取り組むExobiosphere(ルクセンブルク、代表取締役:Kyle Acierno)と基本合意書を締結し、業務提携を開始すると発表しました。

Exobiosphereは微小重力下で数千の細胞・分子サンプルを同時に扱うことができる小型・高密度宇宙実験モジュール「OHTS(Orbital High-Throughput Screener)」の開発を進めています。

今回の提携を通じ、「OHTS」を、ElevationSpaceが開発中のフリーフライヤー型軌道上実証・回収衛星(以下ELS-R)や、宇宙ステーションからの高頻度回収カプセル(以下ELS-RS)に搭載し、宇宙空間における創薬実験等の成果を迅速に回収、地上における研究開発の加速を目指すということです。

米Sierra Space、三菱重工業より契約獲得 宇宙機ドッキング用コンポーネントの納入で

Credit: Sierra Space プレスリリース

2025年7月15日、米国の宇宙開発企業シエラ・スペース(アメリカ・コロラド州、暫定CEO:Fatih Ozmen、以下Sierra Space)は、宇宙機が国際宇宙ステーション(ISS)にドッキングする際のキーコンポーネントであるパッシブ共通結合機構(PCBM)の納入について、日本の三菱重工業と契約を締結したと発表しました(Sierra Spaceによる発表)。

PCBMは、与圧された宇宙機をISSに安全・確実にドッキングさせるうえで重要なコンポーネント。

今回の契約では、PCBMのほか、接続ハッチや照明システム、圧力センサー技術なども納入されることになっており、これらは最終的に宇宙航空研究開発機構(JAXA)によるISSへのミッションに使用される予定だということです。

スペインのPLD Space、ロケットの製造計画を公表 2030年までに年間32機

Credit: PLD Space プレスリリース

2025年7月14日、スペインのロケット開発企業PLD Space(スペイン・エルチェ、Executive President Ezequiel Sánchez)は、同社が開発中のロケット「MIURA 5」「MIURA Next」の製造計画を公表しました(PLD Spaceによる発表)。

2026年に仏領ギアナ宇宙センターからの初打上げが予定されているMIURA 5を、2030年までに年間32機製造する計画だということです。

同社はMIURAシリーズの主要サブシステムの設計から運用までを自社の施設で行っており、2024年から2025年上半期までで5,000万ユーロ(約86億円)をかけてサプライチェーンの強化に取り組んでいるとのこと。

今後、MIURA 5の準連続生産を行って2027年に本格的な生産を開始し、これと並行して、2030年の運用開始を予定しているMIURA Nextの初号機の製造にも着手するとしています。

MIURA Nextは、13トンのペイロードを軌道投入できるロケットだということです。

NASA、アルテミス計画での月探査に向け、3つの機器を選定

月面探査車「LTV」のイメージ図
Credit: NASA ウェブサイト

2025年7月10日、アメリカ航空宇宙局(NASA)は、アルテミス計画での月探査の際に月面探査車に搭載する3つの機器を選定したと発表しました(NASAによる発表)。

NASAによると、月面探査車「Lunar Terrain Vehicle(LTV)」に搭載する機器は「アルテミス赤外線反射・放射分光計(Artemis Infrared Reflectance and Emission Spectrometer:AIRES)」「月面マイクロ波能動・受動分光計(Lunar Microwave Active-Passive Spectrometer:L-MAPS)」「超小型月面撮像分光計(Ultra-Compact Imaging Spectrometer for the Moon:UCIS-Moon)」。

AIRESは、月の鉱物と揮発性物質の特定・定量化・マッピングをすることを目的とした機器で、L-MAPSは、分光計と地中レーダーにより地表から40メートル下までを探査することを目的とした機器。そして、UCIS-Moonは、月周回軌道から月面の水・鉱物組成・熱物性の調査を行う機器だということです。

なお、これらの機器選定に先立ってNASAはLTVの開発企業であるIntuitive Machines、Lunar Outpost、Venturi Astrolabと協力して予備設計審査を完了させており、2025年末までに実証ミッションの選定を決定するとしています。

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