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米Rocket Lab、ロケット「ニュートロン」の海上着陸プラットフォーム建造に向け、米ボリンジャー造船所と契約

2025年7月10日、ロケットラボ(アメリカ・カリフォルニア州、創業者・CEO:Sir Peter Beck、以下Rocket Lab)は、同社が開発する中型再使用型ロケット「ニュートロン(Neutron)」の海上着陸プラットフォーム「Return On Investment」の建造に向け、造船企業・ボリンジャー造船所(アメリカ・ルイジアナ州、CEO:Benjamin G. Bordelon、以下Bollinger Shipyards)と契約を締結したと発表しました(Rocket Labによる発表)。
Rocket Labは、今年2月に海上着陸プラットフォーム建造を発表していました(参考記事)。
Bollinger Shipyardsは、「Return On Investment」に配備される自律型地上支援装置や、機器を保護するためのシールド、海上で正確な位置を保持するための推進装置などの設計・組み込み工事を行う予定で、2026年内にRocket Lab納入される予定だということです。
米Intuitive Machines、軌道上での半導体製造に向け、英Space Forgeと提携

2025年7月11日、米インテュイティブ・マシーンズ(テキサス州ヒューストン、CEO:Steve Altemu、以下Intuitive Machines)は、軌道上での半導体製造の実現に向け、半導体の軌道上での製造技術を開発している英スペース・フォージ(イギリス・ウェールズ、共同創業者・CEO:Josh Western、以下Space Forge)と提携したことを発表しました(Intuitive Machinesによる発表)。
微小重力下では、一部の材料を地上より高純度・均一な構造で製造できることから、高付加価値の半導体製造にも役立てられるとされています。
Intuitive Machinesは、アメリカ・テキサス州宇宙委員会(TSC)から助成金を獲得して再突入機の開発を進めており、この再突入機は地球低軌道(LEO)や、月・火星などでミッションを行った後、地球に帰還可能できるよう設計されているということで、これを活用し、軌道上で半導体を製造、地球に持ち帰ることを目指しています。
この提携を通じ、Space Forgeでは、Intuitive Machinesの再突入機用に半導体製造ペイロードを開発するということです。
ISRO、有人宇宙ミッション「Gaganyaan」のサービスモジュール推進システムの開発を完了

2025年7月11日、インド宇宙研究機関(ISRO)は、有人宇宙ミッション「Gaganyaan」のサービスモジュール推進システム(SMPS)の開発が完了したと発表しました(ISROによる発表)。
SMPSは、2液推進方式となっており、軌道投入や軌道上制御、減速マヌーバ、さらに上昇フェーズにおける緊急脱出を担うシステムとのこと。同日、SMPSのシステム実証モデルの燃焼試験が行われ、これをもってSMPSの開発が完了したということです。
この試験では、緊急脱出時のSMPSの性能を評価することを目的に、SDMを350秒間燃焼させ、ISROではSDMは期待通りの性能を発揮したとしています。
ASTRO GATEと国際宇宙大学が連携 宇宙教育とイノベーションを推進

Credit: ASTRO GATE株式会社 プレスリリース
2025年7月15日、ASTRO GATE株式会社(東京都あきる野市、代表取締役:大出大輔)は、宇宙業界の人材育成を行う教育機関である国際宇宙大学(International Space University:ISU、フランス・ストラスブール、学長:John Wensveen)と、宇宙教育、人材育成、イノベーションの分野において協力の可能性を探るため覚書(MoU)を締結したと発表しました。
この覚書は、日本およびアジア太平洋地域におけるスペースポート開発と教育・社会連携の架け橋となることを目指すもの。
両者は教育プログラムの企画、地域の宇宙産業開発、イノベーション・エコシステムの形成といった分野での協力の可能性を模索し、特にスペースポートというインフラが市民参画や教育の促進に果たす役割に焦点を当て取り組みを進めていくとしています。
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