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JAL、「ドリーム・チェイサー」の国内活用に向けたパートナーシップに参画

2022年12月12日、日本航空株式会社(JAL)は、「大分県 × Sierra Space × 兼松株式会社」が共同で進めている宇宙往還機「ドリームチェイサー」の活用検討に向けたパートナーシップに新たに参画したと発表しました。このパートナーシップでは、大分空港を米国Sierra Space社の宇宙往還機ドリームチェイサーのアジア拠点として活用することを目指し、安全性・環境面の予備検証、さらには経済波及効果など、具体的な検討を開始しています。

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宇宙港
宇宙往還機ドリームチェイサー 
Credit:Sierra Space Corporation

ドリームチェイサーはスペースシャトルの4分の1の大きさの全長約9メートルの機体で、宇宙往還機として帰還時は滑空して再利用されます。Sierra Space社によると、2023年には国際宇宙ステーション(ISS)への無人物資輸送ミッション、2026年以降には7人乗りの有人機のミッションが計画されています。

JALは、これまでの航空輸送事業を通じて培われた知見やノウハウをフルに活用しながら、宇宙ステーションと地球をつなぐ宇宙往還機ドリームチェイサーの国内での事業開発、またJAL国内線が就航している大分空港における運用支援などを行い、4者が協力し、同パートナーシップによる検討をさらに具体化させていくとしています。

JALデジタルイノベーション本部の野田靖本部長(執行役員)は「将来的には宇宙旅行に繋がるようなパートナーシップへの発展を期待して、JALグループとしても、宇宙が有する大きな可能性を信じ、これからも宇宙事業に果敢にチャレンジしていく」と話しました。

大分空港(大分県国東市)

大分県、Sierra Space、兼松株式会社は2022年2月、宇宙往還機ドリームチェイサーの活用検討に向けたパートナーシップを締結し、ロケットなどを航空機に積んで空中で水平方向に発射するアジア初の「水平型宇宙港」の実現に向けた取り組みを進めています。