知見・経験を生かし、民間主導での民間宇宙ステーション構築の加速へ
宇宙産業の活性化や宇宙業界の新事業創出をサポートする株式会社DigitalBlast(以下DigitalBlast)は2023年2月15日、国際宇宙ステーション(ISS)の「きぼう」日本実験棟の開発初期から携わり、プロジェクトマネージャーとしての経験を持つ竹内芳樹氏が、同年2月1日付けでCSSテクニカルアドバイザーに就任したと発表しました。
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CSSテクニカルアドバイザー就任の背景
DigitalBlastは「宇宙に価値を」をミッションに掲げ、宇宙領域に関わるエコシステム開発を行い、宇宙と社会をつなぎ、宇宙で経済を作り、宇宙で産業を盛り上げることを目指しています。ISSが運用を終える予定の2030年以降の「ポストISS」において、日本国内では具体的な動きが未定となっている状況を踏まえ、同社は2022年12月、民間主導での宇宙ステーションとなる「民間宇宙ステーション(CSS)構想」を立ち上げました。
竹内氏は、三菱重工業株式会社(以下、三菱重工業)にてISS「きぼう」日本実験棟および宇宙ステーション補給機「こうのとり」の開発に25年間携わり、有人宇宙開発の豊富な経験と知見を有しています。DigitalBlastは竹内氏の就任により、同社が主導するCSS構想の実現に向け、さらなる技術強化と加速化を図る考えです。
CSSテクニカルアドバイザーに就任したことについて、竹内氏は「CSSテクニカルアドバイザーの機会をいただき、非常にうれしく思っています。私は、『きぼう』『こうのとり』の開発において有人宇宙システム開発の貴重な知識や経験を得ることができましたが、それ以降新たな有人宇宙システム開発はなく、このままでは日本の有人宇宙開発技術が失われてしまうことを危惧していました。CSSの実現を目指すとともに、有人宇宙システム開発のノウハウを国内企業に伝承したいと思います」とコメントしました。
「民間宇宙ステーション(CSS)構想」について
米国で先行する民間宇宙ステーション開発において、日本国内の民間主導で宇宙ステーションを構築することをゴールとしています。DigitalBlastはその主導となり、協力企業とともに2030年までに1つ目のモジュールの打上げを目指します。構築する宇宙ステーションのモジュールは、通信やドッキング機構、クルー居住施設等の機能を持つ居住・コアモジュール(Habitat & Core Module)に加え、サイエンスモジュール(Science Module)、エンタメモジュール(Entertainment Module)の3つの構成で計画を進めています。宇宙実験サービスや通信インフラなどの企業・研究機関・官公庁向けのサービスに加え、スポーツや映像・動画配信など宇宙空間を活用したエンタメとして一般消費者向けのサービスも展開する予定としています。
株式会社DigitalBlast(デジタルブラスト)について
DigitalBlastは“宇宙に価値を”提供するため、常に挑戦し、宇宙産業の変革を目指しています。日本の宇宙産業をより価値あるものにしていくためには、BtoGビジネス(企業対行政間取引)に偏らない多様な収益源の確保が必要です。事業戦略・デジタル・プロモーションなど多様なプロフェッショナルが在籍し、総合提案を強みとしています。クライアントの収益源を多様化し、新たな宇宙産業の価値確立に努めます。
会社名:株式会社DigitalBlast(英文表記:DigitalBlast, Inc.)
所在地:〒101-0051 東京都千代田区神田神保町1-105 神保町三井ビルディング19階
代表者:代表取締役CEO 堀口真吾
設立:2018年12月
ホームページ:https://digitalblast.co.jp/
事業内容:企業変革に関する企画・設計及び支援、デジタル技術の開発及び支援、統合マーケティングサービス、デジタルマーケティングサービス、インターネット広告サービス、動画制作及び配信