三井不動産が推進する宇宙関連領域のビジネス拡大プロジェクト「X-NIHONBASHI(クロス・ニホンバシ)」の一環として 2021 年に始まった、アジア最大級の宇宙ビジネスイベント「NIHONBASHI SPACE WEEK 2022 」が 2022年12月12日~12月16日まで、東京・日本橋で開催されました。
宇宙ビジネスに関わる約 30 の企業・団体が一堂に会する宇宙ビジネス展示会「TOKYO S PACE BUSINESS EXHIBITION 2022」をはじめ、MIT テクノロジーレビュー主催の世界的なアワード「Innovators Under 35 Japan in Nihonbashi」や内閣府主催の宇宙を活用したビジネスアイデアコンテスト「S-Booster 2022 最終選抜会」など、盛りだくさんのイベントが開催。その様子を画像とともにお届けします。
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オープニングセレモニーで登壇した宇宙飛行士の山崎直子氏は「宇宙分野の裾野はどんどん広がっている。地球上の課題解決で宇宙を生かし、業界で一段とイノベーションが加速していくことを期待している」と話しました。
目次
TOKYO SPACE BUSINESS EXHIBITION 2022
世界からも注目を集める宇宙ビジネス展示会「TOKYO SPACE BUSINES S EXHIBITION 2022」が2022年12月12日~12月14 日まで 3日間にわたって開催されました。 前年支持を集めた本イベントは、開催会場を日本橋三井ホールと室町三井ホール&カンファレンスの2会場に拡大して実施されました。出展区画数は前年の 2 倍となる約 30 区画が用意され、スタートアップ企業を中心に、宇宙航空研究開発機構(JAXA)や地方自治体など宇宙ビジネスに関わる企業・団体による多彩な展示が行われ、宇宙に関心を持つ人たちの活発な交流・商談の場となりました。
宇宙産業の活性化や宇宙業界の新事業創出をサポートする株式会社 DigitalBlast は、国内初の民間主導での宇宙ステーションを建設する「商用宇宙ステーション(CSS)構想(以下、CSS構想)」について紹介しました。
同社は、CSS 構想を通して「民間の宇宙利用を促進し、新たな宇宙の経済圏を創出する」ことを目指し、2030 年までに最初のモジュールの打上げを計画しています。企業や研究機関、官公庁向けのサービスだけでなく、宇宙空間を活用したエンタメとして一般消費者向けのサービスも展開する予定です。
Innovators Under 35 Japan Summit 2022 in Nihonbashi
2022年12月15日、MIT テクノロジーレビューが主催する世界的なアワード「Innovators Under 35」の日本版受賞者がお披露目される記念イベントが行われました。
本イベントでは、350 人以上の候補者から選ばれた日本発の 14 人のイノベーターたちによるショートプレゼンテーションのほか、「社会課題解決のためのイノベーションに必要な ことについて」を題材に、過去受賞者や審査員、編集部によるトークセッションが行われました。MIT テクノロジーレビュー日本版編集長の小林久氏は「未来を創っていく次世代のイノベーターたちの活躍がこれから一層期待されるようになっていくだろう。受賞者の皆様には、国内にとどまらないグローバルな社会課題を解決する中心的な存在となることを願っている」と話しました。
「MIT テクノロジーレビュー」:米マサチューセッツ工科大学(MIT)が所有するメディア企業が刊行する科学技術誌。
S-Booster 2022 最終選抜会
2022年12月15日、内閣府宇宙開発戦略推進事務局主催で、アジア・オセアニア地域の事業化を目指す人を対象とする、「宇宙」を活用したビジネスアイデアコンテスト「S-Booster 2022 最終選抜会」が開催されました。
本コンテストでは、一次選抜および二次選抜を勝ち抜いた全 11 チームのファイナリストが、投資家や事業会社等の前でビジネスアイデアについてのプレゼンテーションを実施し、各賞が決定しました。
今回、全 11 チームの中で最優秀賞に輝いた株式会社 MJOLNIR SPACEWORKS は、安全かつ低コストで大量生産が可能なハイブリッドロケットエンジンの市場提供を目指す企業です。同社には、ビジネスマッチングの機会が提供されるとともに、事業化支援として 1, 000 万円の賞金が贈られました。
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