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宇宙開発や宇宙ビジネスへの関心の高まりを反映?
昨今、テレビや雑誌などのマスメディアで「宇宙」をテーマにした特集が組まれることも増えてきた。
これまで各国政府が中心となって行われてきた宇宙開発は、世界的に民間への移行が進んでおり、人工衛星を活用した通信や観測のビジネスもさまざま立ち上がっている。また、国際宇宙ステーション(ISS)の退役後を見据え、複数の民間企業が商業宇宙ステーションの構想を掲げている。
さらに、天文領域でもX線天文学の発達やジェームス・ウェッブ宇宙望遠鏡による数々の天体の観測など成果が上がっており、ビジネス・学術、双方の面で宇宙への注目が集まっている状況といえそうだ。
今日は、そんな宇宙ビジネスや天文・宇宙開発などをテーマにした書籍2冊を紹介する。
『美しい宇宙事典』(荒舩良孝/著、宝島社)
『5つの謎からわかる宇宙』(平凡社)、『ニュートリノってナンダ? やさしく知る素粒子・ニュートリノ・重力波』(誠文堂新光社)など、宇宙関連の著書をもつ科学ライター・荒舩良孝氏による本書は美しい画像を多く使用したムック形式の1冊。
ビッグバンや重力波といった、天文・物理の話題に加え、アルテミス計画や宇宙エレベーターなど将来の宇宙開発に向けた話題も網羅。大人も子どもも楽しめる1冊となっている。
主な目次
巻頭特集1 人類は再び月面着陸に挑む ―「アルテミス計画」、ついに始動!
巻頭特集2 教えて! 山崎直子さん
第1章 数字で読み解く宇宙
第2章 銀河で輝く星々
第3章 もっと大宇宙の神秘に触れる
第4章 私たちの太陽系
第5章 私たちの母星・地球
第6章 人類と月
第7章 宇宙に挑む人類
書籍概要
発売日:2023年7月31日
価格:1,430円(税込)
判型:A4判
頁数:144ページ
『宇宙ベンチャーの時代』(小松伸多佳・後藤大亮/著、光文社新書)
JAXA客員教授等を歴任した小松伸多佳氏と、JAXA主任研究開発員の後藤大亮氏による共著の本書。
世界の宇宙業界で今、何が起きているかという導入を皮切りに、宇宙ベンチャーの視点から宇宙ビジネスのイロハを読み解く。
特に世界的宇宙ベンチャーの代表格ともいえるSpaceXにはまるまる1章を割いてその成長の軌跡を解説。宇宙ビジネスに取り組む人にとって大いに参考となるだろう。
主な目次
はじめに
第一章 宇宙ビジネス概観
第二章 3つの導線
第三章 3つの革新
第四章 宇宙ビジネスの注目8分野
第五章 政府事業から民間商業へ
第六章 スペースXが「宇宙ベンチャーの雄」となりえた理由
第七章 高い株価
第八章 動く日本
第九章 リスクとどう向き合うか
おわりに
書籍概要
発売日:2023年3月15日
価格:1,012円(税込)
判型:新書判ソフト
頁数:328ページ
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