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10/11宇宙ニュース・民間宇宙ステーション開発の米Vast、最終デザインを公開 ほか3件

民間宇宙ステーション開発の米Vast、最終デザインを公開

1.1メートルのドーム型観測窓
Credit: Vast

2024年10月10日、アメリカの民間宇宙ステーション開発企業であるVast(カリフォルニア州、CEO Max Haot)は、同社が開発を進めている商用宇宙ステーション「Haven-1」の内部デザインを公開した。

Credit: VAST YouTube

Haven-1は、2025年に打ち上げられる予定で、長期ミッションでより快適で質の高い生活を提供するために、形状と機能が融合していることが特に重視されているという。内装は温かみのあるデザインで、宇宙飛行士が地球の全景を体験できるドーム型の観測窓も備えられる。

「人間中心」を重視したHaven-1のデザインは、Apple製品のデザインなどを手がけた著名デザイナーのピーター・ラッセル-クラーク(Peter Russell-Clarke)氏が主導。

現在、Vastをはじめ、Axiom SpaceやSierra Spaceなど複数社が民間宇宙ステーション開発を進めている。より多くの人が宇宙に滞在する未来は思った以上にすぐ到来することになるかもしれない。

アークエッジ・スペース、「Mizuho Innovation Award 2024.3Q」受賞企業に選定

2024年10月10日開催の授賞式より(左/アークエッジ・スペース 代表取締役CEO 福代孝良氏、右/みずほ銀行 執行役員 リテール・事業法人部門 副部門長 金田真人氏)
Credit: 株式会社アークエッジ・スペース プレスリリース

2024年10月11日、小型衛星コンステレーションに関する総合的なソリューション提供を行う株式会社アークエッジ・スペース(東京都江東区、代表取締役CEO 福代孝良、参考記事)は、株式会社みずほ銀行(東京都千代田区、頭取 加藤勝彦)主催の「Mizuho Innovation Award 2024.3Q」受賞企業に選定されたと発表した。

Mizuho Innovation Award 2024.3Q」は、四半期ごとに有望なイノベーション企業を表彰するもので、 2017年10月に創設。ビジネスモデルの優位性、チーム力、成長可能性などを評価軸として企業を選定し、受賞企業には大企業とのビジネスマッチングなど各種サポートを実施するなどして成長を支援している。

今回、アークエッジ・スペースは、同社が取り組む気候変動や生物多様性といった地球規模のサステナビリティ実現に向けた課題解決と、チームを率いる経営者のリーダーシップが評価され、受賞に至った。

受賞を受け、アークエッジ・スペース代表の福代孝良氏は「気候変動対策、生物多様性確保、人々の安全の確保といった地球規模の課題の解決に向けて、小型衛星による海洋や森林等を定量的かつ多頻度な観測の実現など、より安全で豊かな社会の実現の一助となるよう、引き続き尽力してまいります」とコメントしている。

Space BD、「JAXA-SMASH」第1回目の輸送サービス事業者に選定

Credit: Space BD株式会社 プレスリリース

2024年10月11日、Space BD株式会社(東京都中央区、代表取締役社長 永崎将利)は、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が実施する「産学官による輸送・超小型衛星ミッション拡充プログラム(JAXA-SMASH, JAXA-Small Satellite Rush Program)」初の打上輸送サービス調達にて、打上げ事業者として選定されたと発表した。

今回の選定を受け、同プログラム「超小型衛星ミッション公募#1」で選定されている超小型衛星「VERTECS」(国立大学九州工業大学〔代表〕)のH3ロケットでの打上げを行う。

JAXA-SMASHは、大学、企業、JAXAが連携し、革新技術にも挑戦する超小型衛星ミッションを、民間小型飛翔機会を活用して実現するとともに、輸送サービス多様化を促す研究開発プログラム。同プログラムを通して打上げ機会を拡充することで、中小・スタートアップ企業の宇宙産業への参入促進及び事業化支援などに寄与することを目的とする。

このたび打ち上げられる「VERTECS(Visible Extragalactic background RadiaTion Exploration by CubeSat)」は、6Uサイズ(約10cm×20cm×30cm)の超小型衛星。小口径の望遠鏡を搭載しており、宇宙背景放射を可視光で観測することで、天体形成史の解明を目指す。

年末打ち上げ予定の衛星・センチネル1Cがフランス領ギアナに到着

Credit: ESA

2024年10月9日、欧州宇宙機関(ESA)は、同機関が管理する世界最大の地球観測プログラム「コペルニクス(Copernicus)」を構成する地球観測衛星「センチネル1C(Sentinel-1C)」が、フランス領ギアナの宇宙港・European spaceportに到着したと発表した。

センチネル1ミッションは、地球の陸地と海洋を地球規模でモニターするレーダー画像を、全天候型、昼夜を問わず提供し、環境管理、災害対応、気候変動研究をサポートすることが目的。

同シリーズの最初の衛星であるセンチネル1Aは2014年4月に打ち上げられ、続いて2016年にセンチネル1Bが打ち上げられた。しかし、センチネル1Bは、技術的な障害によりデータを取得できなくなり、2022年8月にミッションを終了。センチネル1Cは、センチネル1Bの役割を引き継ぐ。

打ち上げは2024年末、アリアンスペース社のVega-Cロケットで行われる予定。

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