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1/29宇宙ニュース・スカパーJSAT、衛星量子鍵配送を手がけるシンガポール企業に出資 ほか3件

スカパーJSAT、衛星量子鍵配送を手がけるシンガポール企業に出資 超秘匿通信サービスの開発を加速

SpeQtral 2機目の試験機「SpeQtre」のイメージ(提供:SpeQtral)
Credit: プレスリリース

2026年1月28日、スカパーJSAT株式会社(東京都港区、代表取締役 執行役員社長:米倉英一)は、衛星量子鍵配送を手がけるシンガポール企業スペクトラル(シンガポール、CEO:Chune Yang Lum、以下SpeQtral)に出資し、戦略的アライアンス契約を締結したと発表しました。

量子鍵配送(QKD)とは、「観測されると状態が変わる」という量子の性質を利用し、盗聴の有無を確認しながら通信に使う暗号鍵を安全に共有する技術です。

SpeQtralでは、すでに衛星量子鍵配送の試験機を2機打ち上げており、昨年11月に打ち上げられた2機目の試験機によるミッションでは、宇宙から地上への量子通信接続の実証を目指しています。また、2027年度には商用機衛星「SpeQtral-1」の打上げも計画しているということです。

スカパーJSATも、2018年度から衛星量子鍵配送の事業化に向けた検討を進めており、両社は今回の協業を通じて、2030年代に、量子暗号通信技術を活用した秘匿性がきわめて高い衛星通信サービスの早期商用化を実現するとしています。

インターステラテクノロジズ、新経営体制を発表 共同代表に中山聡氏

2月1日付で代表取締役 Presidentに就任する中山聡氏
Credit: インターステラテクノロジズ株式会社 プレスリリース

2026年1月29日、インターステラテクノロジズ株式会社(北海道広尾郡大樹町、代表取締役 CEO:稲川貴大)は、2月1日付で取締役 VP(Vice President)of Launch Vehicleの中山聡氏が、代表取締役 Presidentに就任する人事を決議したと発表しました。

中山氏は三菱プレシジョンにてロケットや衛星等の搭載機器開発に12年間従事した後、2021年1月にインターステラテクノロジズに入社。アビオニクス開発、信頼性設計、品質保証を担当し、同年9月から開発部ゼネラルマネージャーを経て、2024年5月ロケット開発のトップとなる取締役 VP of Launch Vehicleに就任しています。

ロケット開発を主導してきた中山氏は、共同代表として代表取締役CEOの稲川貴大氏とともに代表取締役を務めるということです。

ロケット事業と通信衛星事業の垂直統合ビジネスの構築を目指しているインターステラテクノロジズでは、中山氏の就任により、ロケット事業と通信衛星事業、それぞれの所掌を明確化してより迅速な意志決定を図るための経営体制に移行。同社のミッションである「社会で使われる宇宙のインフラを提供する」の早期実現を目指すとしています。

ノルウェーのKSAT、海洋状況把握を宇宙から支援するプラットフォームを立ち上げ

2026年1月26日、衛星管制用地上局の運営などを手がけるKongsberg Satellite Services(ノルウェー・トロムソ、CEO:Rolf Skatteboe、以下KSAT)は、海洋状況把握(Maritime Domain Awareness:MDA)を宇宙から支援するプラットフォーム「Vake Powered by KSAT」を立ち上げたと発表しました(KSATによる発表)。

このプラットフォームは、15社の衛星プロバイダーによる光学衛星、無線周波数衛星、合成開口レーダー(SAR)衛星のデータを統合し、船舶自動識別装置(AIS)非搭載の不審船の検出・識別・追跡を行うもの。また、同社が2024年3月に買収したMDAソリューション提供企業・VAKEのAI技術、可視化技術とも組み合わせることで、交通量の多い海域や遠隔地の海域をモニタリングできるということです。

昨日のニュースでは、日本の宇宙スタートアップ・スペースシフトによる海洋関連サービスの提供開始を紹介しましたが(参考記事)、安全航行や環境保護、安全保障など、さまざまな観点で海への関心が高まっている状況にあるといえそうです。

米PTC、米Reditus Spaceの再使用型宇宙機等の開発支援に採用

Credit: PTCジャパン株式会社 プレスリリース

2026年1月23日、製造業向けソフトウェアを提供するPTC(アメリカ・マサチューセッツ州、CEO:Neil Barua、以下PTC/日本法人:PTCジャパン株式会社、東京都新宿区、社長執行役員:神谷知信)は、再使用型人工衛星の開発を行うReditus Space(アメリカ・ジョージア州、共同創業者兼CEO:Stef Crum)が、同社のコンピュータ支援設計(CAD)および製品データ管理(PDM)プラットフォームを採用したと発表しました。

Reditus Spaceは、軌道上での医薬品・半導体製造を目的とする再使用型人工衛星「ENOS」の開発を進めており、初の本格的な軌道ミッション「ENOS Mk1」をSpaceXのロケット・Falcon 9 によるライドシェアで打ち上げる予定です(参考記事)。

PTCは、Reditus Spaceがコンセプト段階から打上げ可能なハードウェアまで、驚異的なスピードで開発を進められていることは、クラウドネイティブツールがもたらす戦略的優位性を示している、としています。

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