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スカパーJSAT、ノルウェー・KSATと連携し衛星追跡の提供を開始

Credit: スカパーJSAT株式会社 プレスリリース
2025年10月28日、スカパーJSAT株式会社(東京都港区、代表取締役 執行役員社長:米倉英一)は、近地球追跡ネットワークサービス「JSAT Space Line」の提供を開始したと発表しました。
同サービスは、スカパーJSATが宇宙航空研究開発機構(JAXA)との協定に基づき、同社とその業務提携先であるKongsberg Satellite Services(ノルウェー・トロムソ、CEO:Rolf Skatteboe、以下KSAT)が共同で構築したJAXA向けサービスを民間向けに展開するもの。
スカパーJSATが保有する北海道・茨城・沖縄の地上局、KSAT所有の海外2拠点の地上局と連携し、低軌道・静止軌道に加え、静止軌道以遠の衛星の追跡・監視・制御を行うということです。
今後、同社では同サービスを国内外の宇宙関連研究開発機関、官公庁、民間衛星を含む衛星事業者などのユーザーにも順次提供を拡大し、追跡支援業務への活用を促進していくとしています。
災害時の道路被害の状況把握に衛星画像を活用 JAXAと国交省道路局が協定締結

Credit: JAXA プレスリリース
2025年10月28日、宇宙航空研究開発機構(JAXA)と国土交通省道路局(道路局)は、10月27日に人工衛星画像データの活用に関する協定を締結したと発表しました。
今回の協定に基づき活用される人工衛星は、陸域観測技術衛星2号「だいち2号」(ALOS-2)と先進レーダ衛星「だいち4号」(ALOS-4)。双方とも時間帯や気候に左右されず観測が可能、広域観測が可能といった点を活かし、災害時の道路被害を早期に把握できる体制の構築を進めていく構えです。
両者は2017年から水害・土砂災害発生時における衛星画像データ活用で連携を実施していますが(上記画像)、それに加えて、道路の被害状況の把握に必要な支援等も行われることになります。
荏原製作所、宇宙機向け排熱システム用ポンプ開発に着手 JAXA企画競争公告で選定
2025年10月28日、株式会社荏原製作所(東京都大田区、取締役 代表執行役社長 CEO兼COO:細田修吾)は、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の企画競争公告「2025年度 スターダストプログラム デジタル信号処理に対する高効率排熱システムの研究開発 二相流排熱システム向け性能確認用ポンプの試作(そのア)」の契約相手方の1社として選定され、ポンプ試作契約を締結したと発表しました。
これは、「内閣府宇宙開発利用加速化戦略プログラム(スターダストプログラム)」のプロジェクトの1つ、「デジタル信号処理に対する高効率排熱システムの研究開発」に関連するもので、今後の通信用人工衛星に求められる効率的な排熱システムの研究開発を行うことが目的。
荏原製作所ではロケットエンジン用電動ターボポンプ(参考記事)やスラスター向けポンプなどの開発を行っていることから、この企画競争へ参加、契約締結に至ったということです。
Fusicと九工大発スタートアップのKick Space Technologiesが業務提携

2025年10月28日、株式会社Fusic(福岡県福岡市、代表取締役社長:納富貞嘉)は、Kick Space Technologies株式会社(福岡県北九州市、代表取締役:佐藤凜)と、宇宙事業開発における包括的な協業を推進するため、業務提携に関する覚書(MOU)を締結したと発表しました。
Kick Space Technologiesは、先月設立された宇宙スタートアップで、超小型人工衛星の開発実績を有する九州工業大学の技術・知見を背景に、超小型人工衛星のミッション検討から衛星設計、試験、運用までのサポートを事業としています。
一方のFusicはウェブシステムの開発やAI/機械学習モデルの構築・運用などを手がけており、宇宙産業関連ソフトウェア市場でのプレゼンス向上を目指しています。
両社は下記の領域で協力体制を構築するとしています。
Kick Space Technologies
超小型人工衛星のハードウェア・ソフトウェア開発および衛星運用に関する専門知識を提供
Fusic
クラウド、AI/機械学習、IoTなどの先端IT技術およびソフトウェア開発における専門知識を提供
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