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パナソニックインダストリー、航空宇宙用の最先端電子材料が宇宙曝露に向け出発~「スペースデリバリープロジェクト」に参画

パナソニックインダストリー株式会社(以下、パナソニックインダストリー)は2023年3月16日、研究対象品などを宇宙空間に打上げ、国際宇宙ステーション(ISS)「きぼう」の船外実験プラットフォーム上で宇宙空間に曝露した後、地球に帰還させるSpace BD株式会社(以下Space BD)主導の「スペースデリバリープロジェクト~RETURN to EARTH~」に参画し、航空宇宙用電子回路基板材料・実装補強材料の宇宙曝露実験を開始すると発表しました。

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Credit: パナソニックインダストリー株式会社

航空宇宙用の最先端電子材料が宇宙空間へ

パナソニックインダストリーの実験サンプルは同年3月15日午前9時30分(日本時間)、SpaceX社のカーゴドラゴン補給船に搭載され、米国フロリダ州ケネディ宇宙センターからISSに向けて打上げられました。実験サンプルはISS「きぼう」日本実験棟船外実験プラットフォーム上の曝露実験装置に搭載後、約3か月間宇宙空間に曝露されます。その後、2023年度中にISS船内に回収され、補給船で地球に帰還。帰還後は、宇宙空間曝露前・後での材料特性の変化を評価する計画です。

今回の実験は、地球上では再現することが困難な宇宙空間(微小重力・高真空・宇宙放射線・広範囲での温度変化が同時に起こる環境)に、同社開発の航空宇宙用電子回路基板材料・実装補強材料を曝露させることで、製品に与える影響を確認し、今後の商品開発に活用していくことを目的としています。パナソニックインダストリーは、今後市場拡大が予想される月・火星利用によるビジネスや空飛ぶ基地局(HAPS)等の技術革新に対して、電子材料分野で長年培ってきた技術開発力と商品提供で貢献するとしています。

実験サンプル搭載場所のイメージ
Credit: パナソニックインダストリー株式会社

スペースデリバリープロジェクト~RETURN to EARTH~について

スペースデリバリープロジェクトはSpace BDが主導で推進する、ISS「きぼう」日本実験棟にある中型曝露実験アダプタ(i-SEEP)に搭載する小型簡易曝露実験装置(ExBAS)を活用したサービスです。同社は本プロジェクトへの参加団体や企業を広く募り、対象品の選定・打上げ・地上回収までの様々なサポートを実施しています。

Space BD株式会社公式サイト
https://space-bd.com/