2023年10月12日、気球による宇宙遊覧を目指す宇宙開発企業、株式会社岩谷技研(北海道札幌市、代表取締役CEO 岩谷圭介)は、2023年10月10日までに新たに5億7千万円の資金調達を実施、2020年8月のシードラウンドからの累計調達額が約16億円に達したことを発表した。
株式会社岩谷技研は、2016年設立。高高度ガス気球ならびに気密キャビンの設計・開発・製造を手がけ、気球による宇宙遊覧の実現を目指す宇宙ベンチャー。
今年7月には自社開発ガス気球による有人飛行試験で、過去最高の到達高度6,072mを達成するなど、有人飛行試験による到達高度を徐々に伸ばしているとともに、高高度気球や気密キャビンの製造や成層圏での宇宙撮影に関する特許取得なども進めている。
今回の調達は、インキュベイトファンドに加え、横浜キャピタル、トヨタ紡織、その他事業会社を引受先とする第三者割当増資によって行われた。
海外では最近、商業宇宙飛行が相次いで行われ、民間人が宇宙空間に向かうことの現実性が徐々に増してきている。
より多くの人々が宇宙に行くことのできる社会に向けて、岩谷技研の今後の動きにも大きな注目が集まりそうだ。