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QPS研究所が東証グロースに上場承認、総額50億円の融資契約締結も実施

Credit: 株式会社QPS研究所 ホームページ

2023年10月31日、東京証券取引所は株式会社QPS研究所(福岡県福岡市、代表取締役社長 CEO 大西俊輔)のグロース市場への上場を承認した。上場日は2023年12月6日。

QPS研究所は、SAR衛星の開発・運用を行い衛星コンステレーション構築を目指す、九州大学発の宇宙ベンチャー。

同社は夜間や天候不良時でも観測が行えるSAR(合成開口レーダー)衛星を扱っており、従来のSAR衛星の1/20の質量、1/100のコストを実現する高精細小型SAR衛星「QPS-SAR」の開発に成功。

現在は3機の衛星を運用しており、2023年7月にはQPS-SAR 6号機「アマテル-III」による46cm分解能という日本の民間SAR衛星として最高精細の画像取得に成功している。

今後も衛星を毎年複数機打ち上げ、2025年以降に36機の小型SAR衛星のコンステレーションを構築し、平均10分ごとの準リアルタイム地上観測データサービス提供を行う予定。

また、同社は同日、独立行政法人中小企業基盤整備機構(理事長 豊永厚志)による革新的技術研究成果活用事業円滑化債務保証制度を活用し、総額50億円の融資契約(期間5年)を締結したことも発表した。
この資金は、小型SAR衛星コンステレーションプロジェクトの実現加速させていくことに充てられる。

同社では、コンステレーション構築に向けてさらに積極的な衛星打上げプランを実施していくとしている。

今年4月にispaceがグロース市場に上場したことに続くQPS研究所の上場。今後より日本で宇宙ビジネスへの注目が集まることを期待したい。

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