目次
Synspective、同社6機目となる小型SAR衛星の打上げ日を発表
2024年12月6日、小型SAR衛星の開発・運用やSARデータの販売、解析ソリューションの提供を行う株式会社Synspective(東京都江東区、代表取締役CEO 新井元行)は、自社開発の小型SAR衛星「StriX(ストリクス)」シリーズ6機目の打上げを、12月17日(協定世界時)から14日間の期間に行う予定であると発表した。
最終的な打上げ日時は後日発表される。
打上げロケットはRocket Lab社のElectronロケットで、ニュージーランド・マヒア半島にあるRocket Lab社の打上げ施設から打上げられる。
なお、同社は12月19日に東京証券取引所グロース市場に新規上場する予定(参考記事)。
AI・DL技術コンサル・開発のリッジアイ、衛星画像のデータ解析サービスを提供開始
2024年12月7日、AI・ディープラーニング(DL)技術のコンサルティングと開発を手がける株式会社Ridge-i(東京都千代田区、代表取締役社長 柳原尚史)は、衛星解析ツール「Ridge SAT Image Analyzer(RSIA)」を12月6日より提供開始したと発表した。
このツールは、衛星画像の判読業務を専門知識なしで簡単に処理できるもので、物体検出や土地の利用状況の分類、土地利用の変化検出などが想定される活用シーンだという。
また、同社では今後、非画像データとの統合やAI言語モデル(LLM)との連携を行うことで、自然言語による指示でデータ取得や解析、結果出力までを行う機能を開発中であるとしている。
ISSに輸送された超小型衛星5機、宇宙空間に放出
2024年12月6日、宇宙航空研究開発機構(JAXA)有人宇宙技術部門は、国内の民間企業や教育機関が作製した超小型衛星5機が12月9日に国際宇宙ステーション(ISS)から放出されると発表した。
放出される超小型衛星は下記の通り。
- YODAKA(株式会社アークエッジ・スペース、合同会社SPACE VALUE、岩手県立花巻北高等学校)
- DENDEN-01(関西大学、福井大学、名城大学、株式会社アークエッジ・スペース)
- LignoSat(京都大学、住友林業株式会社)
- YOMOGI(千葉工業大学)
- ONGLAISAT(台湾国家宇宙センター、株式会社アークエッジ・スペース、東京大学)
放出は3回に分けて行われる予定。放出の様子は下記JAXAイベントライブ配信専用チャンネルで見ることができる(軌道上スケジュールの都合で日時が急遽変更になる場合あり)。
NASA、国際宇宙ステーションの軌道データを一般公開
2024年12月5日、アメリカ航空宇宙局(NASA)は、国際宇宙ステーション(ISS)の軌道データ「ephemeris」を一般に公開すると発表した(NASAによる発表)。
この軌道データはNASAジョンソン宇宙センターで生成されているもので、ISSの現在地と行き先を追跡しており、ISSが軌道を周回する他の物体と衝突しないよう確認するためなどに活用されている。
なお、ISSは地球の約400キロメートル上空の低軌道を周回しているが、低軌道にはごくわずかながら大気があるため、その抵抗によって軌道には誤差が生じる。そのため、ephemerisは週に約3回更新されているという。
ephemerisのデータは、テキスト形式、およびXML形式で入手することができる。