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11/15宇宙ニュース・Synspective、12月19日に東証グロース上場へ ほか3件

Synspective、12月19日に東証グロース上場へ

Credit: Synspective ウェブサイト

2024年11月14日、小型SAR衛星の開発・運用やSARデータの販売、解析ソリューションの提供を行う株式会社Synspective(東京都江東区、代表取締役CEO 新井元行)は、東京証券取引所グロース市場への新規上場が承認されたと発表した。

上場日は2024年12月19日の予定。

Synspectiveは2018年創業。自社開発の小型SAR衛星「StriX(ストリクス)」シリーズで自然災害や紛争、環境破壊などのリスクを特定・評価するソリューションの開発などを進めてきた。2024年9月には小型SAR衛星の量産工場が本格稼働し(参考記事)、2020年代後半までに30機の小型SAR衛星コンステレーションを構築する目標を実現するための生産体制も整ったという。

ispace米国法人、月ミッションでの越夜に向けた技術開発でと米宇宙電力合意

Credit: 株式会社ispace プレスリリース

2024年11月15日、株式会社ispace(東京都中央区、代表取締役 袴田武史)は、同社の米国法人ispace technologies U.S., inc(アメリカ・コロラド州、CEO Ronald J. Garan Jr.、以下ispace-U.S.)が、月での発電ソリューションを手がけるVolta Space Technologies(カナダ・モントリオール、Co-Founder, CEO Justin Zipkin、以下Volta)と、月ミッションでの越夜を可能とする技術開発を含む戦略的提携の締結について覚書に合意したと発表した。

Voltaの光レーザー出力技術とispace-U.S.の月面への輸送・インフラ技術を活用し、共同で技術開発を進めるという。

Voltaは月軌道からの無線電力供給システムの開発・提供を目指すスタートアップで、月周回軌道に衛星を配置し、レーザーを利用して月面にワイヤレスで電力を供給する計画を掲げている。

デブリリサイクルのSTARS Space Service、社内教育プログラムを元にした研修サービスを公開

Credit: STARS Space Service株式会社 プレスリリース

2024年11月15日、スペースデブリのリサイクル事業構築を目指すSTARS Space Service株式会社(静岡県浜松市、代表取締役 雪下真希子)は、教育研修サービス「Education Center」を立ち上げたと発表した。

同サービスは、STARS Space Serviceが社内のエンジニア向けに行っていた教育プログラムをベースに、研修コースとして開発したもの。宇宙開発に限らず、DXやICTなど広範な分野での教育研修プログラムを提供し、将来の産業を支える人材育成の支援を目的としているという。

現在提供しているのは下記4プログラムで、今後も拡充予定だという。

  • 初めてのCanSat製作コース
  • プロジェクトマネージャー向けの専門講座
  • ゼロから始めるDX人材育成コース
  • ChatGPT活用講座

NASA、米国海洋大気庁の「宇宙天気予報プログラム」に関する契約を締結

Credit: NASA

2024年11月14日、アメリカ航空宇宙局(NASA)は、アメリカ海洋大気庁(NOAA)の次期宇宙天気プログラムの一環である「ラグランジュ(Lagrange)1シリーズ・プロジェクト」用のコロナグラフ3機の製造に関する契約を、非営利の民間研究開発機関・サウスウェスト研究所と締結したと発表した(NASAによる発表)。

契約総額は約6,000万ドル。コロナグラフとは、太陽の大気の最も外側の部分であるコロナを観測するための装置で、地球に吹きつけるコロナ質量放出を検出することで地磁気嵐観測に役立つもの。

近年、太陽フレアによる磁気嵐でGPSの精度に影響が出るなどしており、こうした宇宙天気の観測は重要性を増すことになりそうだ。

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