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宇宙のビジコン・S-Booster2024、最終選抜会を来年1/16に開催 11チームがアイデア競う
2025年1月16(木)、宇宙を活用したビジネスアイデアコンテスト「S-Booster2024」の最終選抜会が、東京都中央区の室町三井ホール&カンファレンスとオンラインのハイブリッドで開催されることが2024年12月23日に発表された。
「S-Booster」は2017年から開催されている宇宙のビジネスアイデアコンテスト。日本だけでなく、アジア・オセアニア地域からも広く宇宙を利用した新しいビジネスのアイデアを募り、最優秀賞には賞金1,000万円が授与されるという、宇宙ビジネスに関心をもつ人にとって見逃せないコンテストだ。
来年1月に開催される最終選抜会では、選考を通過した11社がビジネスアイデアを発表、審査を経て最優秀賞ほか各賞が決定される。
最終選抜会に進出したチームと開催概要・参加登録は下記の通り。
発表順 | チーム名(カッコ内は拠点国) | アイデア名 |
1 | In-Spector(日本) | In-Spector搭載:Hyperspectral Image Processing ライブラリ |
2 | Inbound Aerospace(インド) | Bringing the benefits of space back down to earth |
3 | 株式会社Ubeing(日本) | umaiNa(ウマイナ)宇宙・地上で食体験を劇的に向上させる |
4 | Team Electron+(タイ) | Electron+:Flexible thermal management suite for comfortable life of astronaut |
5 | Nexus Transit(日本) | ポストISSに向けた備蓄型燃料ターミナルと軌道間輸送機による軌道上サービス |
6 | ANAホールディングス株式会社(日本) | 航空機によるGNSSデータ活用事業 |
7 | UMIAILE(日本) | 小型無人ボートによる『海の見える化』サービス”UMIAILE” |
8 | uAlpha(タイ) | Micro-solutions for further destination |
9 | Team UKK(日本) | AI駆動型CubeSat開発プラットフォーム:宇宙開発の民主化を目指して |
10 | Space Weather Company(日本) | 宇宙天気予報AIによるデブリ衝突回避の実現 |
11 | 横河スペースマニュファクチャリング推進チーム(日本) | 半導体スペースマニュファクチュアリング |
開催概要
日時:2025年1月16日(木)13:00〜
会場:室町三井ホール&カンファレンス(103-0022 東京都中央区日本橋室町三丁目2番1号 COREDO室町テラス3階)、オンライン
参加費:無料
参加登録:こちらより申し込み
スペースデータ、国際宇宙ステーション「きぼう」日本実験棟の3Dモデルを期間限定で無償配布
2024年12月25日、株式会社スペースデータ(東京都渋谷区、代表取締役社長 佐藤航陽)は、同社が今年11月から無償で公開している「バーチャル国際宇宙ステーション(ISS)」(参考記事)のうち、「きぼう」日本実験棟の3Dモデルデータを2024年12月25日~2025年1月8日の2週間限定で、全世界に無償で配布すると発表した。
データは、Epic Gamesの統合コンテンツマーケットプレイス「Fab®」のスペースデータ公式ページからダウンロード可能。
スペースデータでは今回の無償配布を通じてゲーム開発者・クリエーターなどクリエイティブ産業とのコラボレーションを促進したいとしているほか、今後、宇宙ロボットや宇宙ステーションのシミュレーション機能を付加して、宇宙機開発や宇宙実験のツールとして活用することも計画しているという。
なお、スペースデータは12月24日に株式会社ギャラクシーズ(東京都豊島区、代表取締役 内山泰伸)と連携して「バーチャル国際宇宙ステーション」等で、宇宙での物理現象を高精度に再現したシミュレーション環境を共同開発することも発表している。
「天地人コンパス」に「夜間光レイヤー」が追加 経済・社会の変化の検出に
2024年12月24日、株式会社天地人(東京都中央区、代表取締役 櫻庭康人)は、宇宙ビッグデータを活用したWeb地理空間情報(GIS)サービス「天地人コンパス」に、新たなレイヤーとして「夜間光」を追加したと発表した。
夜間光レイヤーは、繁華街や空港など、夜間に人々が集まる場所を光の強弱で可視化する機能。
ロックダウンの影響で経済活動が低下していた2021年と、経済回復が進んだ2024年5月のデータを比較でき、社会経済活動の変化を視覚的に確認することができるほか、光の分布を詳細に確認することで、特定の路線やエリアの経済活動や動態変化を見つけ出すことも可能だという。
天地人のエンジニア・高瀬賢二氏は「天地人コンパスではレイヤーを重ねて表示し、レイヤーごとの透過具合を調節できるので、他のレイヤーと合わせてみるのも面白いと思います」とコメント。アイデア次第でさまざまなものを可視化でき、課題発見やその解決にも役立ちそうだ。
ロシア、2028年以降の独自ステーションへの移行に向け協議中
2024年12月24日、ロシアの国営通信社・タス通信は、同国の国営宇宙企業ロスコスモス(Roscosmos)代表のユーリ・ボリソフ氏は、現地メディアの取材に答えるかたちで、ロシアの国際宇宙ステーション(ISS)からの撤退に向けてNASAと協議を行っていると明かした(タス通信の報道)。
ロシアはISS計画に2028年まで参加することを表明しているが、以降は独自に構築するロシア軌道ステーション(Russian Orbital Station:ROS)に移行するとしている。