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10/30宇宙ニュース・日本の新型輸送機「HTV-X」がISSに到着 油井氏がキャッチ ほか3件

日本の新型補給機「HTV-X」がISSに到着 油井氏がキャッチ

Credit: JAXA

日本時間の2025年10月30日午前0時58分頃、今月26日にH3ロケット7号機によって打ち上げられた宇宙航空研究開発機構(JAXA)の新型補給機「HTV-X」1号機が、国際宇宙ステーション(ISS)のロボットアームによって把持(キャプチャ)されました。

キャプチャを担当したのはJAXAの油井亀美也宇宙飛行士。キャプチャ後、Xにてポストを行っています。

https://twitter.com/Astro_Kimiya/status/1983633038136504728
Credit: 油井亀美也宇宙飛行士のX

「HTV-X」は今回、中型曝露実験アダプタ(i-SEEP)やCO2除去システム軌道上実証(DRCS)、生鮮食品(フルーツ・野菜)、民間の「きぼう」利用機材といった物資をISSに輸送。最長で約半年ISSに係留された後、最長で1年半にわたり軌道上を飛行し、技術実証を行う予定です。

衛星データ等から南シナ海で新たな埋め立て等を確認 NSIと三菱総研

光学衛星データを用いた南シナ海のバーク・カナダ礁南西部における埋め立て前後の検知結果
Credit: 株式会社New Space Intelligence プレスリリース

2025年10月29日、株式会社New Space Intelligence(山口県宇部市、CEO:長井裕美子、以下NSI)は、株式会社三菱総合研究所(東京都千代田区、代表取締役社長:籔田健二)と実施した衛星データ等を活用した分析の結果、南シナ海のバーク・カナダ礁南西部に、新たな埋め立て・施設建造を確認したと発表しました。

これは、衛星データ等を活用したインテリジェンス・サービス開発の一環として実施した南シナ海の島しょ部における変化状況分析に関する概念実証(PoC)の成果で、埋め立て等に関与した可能性のある船舶の存在も明らかにすることができたとしています。

NSIは2023年に三菱総研から出資を受けて事業連携を進めており、昨年10月にも南シナ海の島しょの埋め立て・施設建造の変化の検知に成功しています(参考記事)。

両社は今後、分析対象地域を南シナ海以外の地域に拡大したうえで、引き続き各種地理空間情報を活用し、海外情勢の把握やインフラの状況監視、被災状況の把握、海上物流・サプライチェーンのリスク分析等の分野に向けたサービスの開発を進めていくとしています。

アークエッジ・スペース、北海道大樹町に2局目の地上局を設置

Credit: 株式会社アークエッジ・スペース プレスリリース

2025年10月29日、株式会社アークエッジ・スペース(東京都江東区、代表取締役 CEO:福代孝良)は、大樹町(北海道広尾郡)内に衛星管制局(地上局)を設置したと発表しました。

同社は静岡県牧之原市に地上局を保有しており、今回大樹町に設置された地上局は2局目。

アークエッジ・スペースでは、次世代海洋インフラ構築に向けて「VDES(VHF Data Exchange System)」「海洋観測技術の高度化」「衛星IoTによる海上・陸上データの収集」の3領域で研究・開発・実証と事業化を進めており、大樹町の地上局はこれらの事業で活用されるということです。

新たな地上局の設備の概要は下記の通りです。

  • アンテナ高さ:5m
  • パラボラアンテナ径:3.9m
  • 対応周波数帯:Sバンド(上り/下り)、Xバンド(下りのみ)、Kaバンド(下りのみ)
  • IoT用通信アンテナも併設

アクセルスペース、ガーナ、ケニアの政府系機関と協業 衛星データソリューションの開発・実装目指す

東京・日本橋で開催中のNIHONBASHI SPACE WEEK 2025のステージで署名式に出席したGenevieve Edna Apalooガーナ共和国駐日特命全権大使(左)とアクセルスペース代表の中村友哉氏(右)
Credit: 株式会社アクセルスペース プレスリリース

2025年10月29日、株式会社アクセルスペース(東京都中央区、代表取締役:中村友哉)は、アフリカの2カ国の政府系機関と、人工衛星の地球観測データを利用して現地の社会課題解決に向けて協力することを目的に覚書(MOU)を締結しました。

MOUを締結したのは、ガーナ共和国の「ガーナ宇宙科学技術研究所(Ghana Space Science and Technology Institute:GSSTI)」と、ケニア共和国に拠点をもつ「開発のための資源地図地域センター(Regional Centre for Mapping of Resources for Development:RCMRD)」。

アクセルスペースでは、このMOU締結を契機に、アフリカ諸国をはじめとする新興国のパートナーと協業し、現地ニーズに合わせたソリューション開発・実装を本格的に進めるとしています。

アフリカを舞台に、衛星データを活用して社会課題の解決などに活用する取り組みに関しては、日本のSolafune(参考記事)やアラブ首長国連邦(UAE)のSpace42(参考記事)なども取り組みを進めており、衛星データ活用実証の地としてアフリカが注目されている様子がうかがえます。

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