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2/6宇宙ニュース・変形型月面ロボット「SORA-Q」開発、日本オープンイノベーション大賞内閣総理大臣賞に ほか3件

変形型月面ロボット「SORA-Q」開発、日本オープンイノベーション大賞内閣総理大臣賞に

2月5日に行われた表彰式の様子
© JAXA/タカラトミー/ソニーグループ株式会社/同志社大学

宇宙航空研究開発機構(理事長 山川宏、以下JAXA)と株式会社タカラトミー(東京都葛飾区、代表取締役社長 COO 富山彰夫)、ソニーグループ株式会社(東京都港区、代表執行役 会長 CEO 吉田憲一郎)、同志社大学(京都府京都市、学長 小原克博)の4者で共同開発した変形型月面ロボット(Lunar Excursion Vehicle 2:LEV-2、愛称「SORA-Q」)が、内閣府主催の第7回日本オープンイノベーション大賞にて、最も優れたものとして表彰される内閣総理大臣賞を受賞しました。

タカラトミーの玩具技術、同志社大学の小型ロボット開発技術、そしてソニーのIoTデバイス・イメージセンサ・画像処理技術をJAXAが有する宇宙関連技術と融合させ、超小型・軽量ながら月面を安定的に走行して自律制御で動作できるロボットの開発を実現させたことがオープンイノベーションの成果として評価されたとのことです。

今後は変形型月面ロボットに続く新たなイノベーションを目指して、「宇宙探査」と「宇宙/地上でのビジネス・社会課題解決」の双方に有用な技術や価値の創出、宇宙/地上での利用の拡大を進めていくとしています。

スカパーJSATが米Planet Labsと協業、地球観測衛星事業に本格参入

スカパーJSAT株式会社(東京都港区、代表取締役 執行役員社長 米倉英一)とPlanet Labs PBC(アメリカ・カリフォルニア州、共同創業者兼CEO Will Marshall)は、Planetが開発する次世代光学観測衛星 「Pelican」を採用した低軌道衛星コンステレーションの構築に向けて協業を開始したと発表しました。

スカパーJSATは従来、自社で保有する静止軌道の衛星を利用した事業を中心にしていましたが、アメリカで設立する新会社JSAT Beyond Innovation LLCを通して約2億3000万米ドルの投資を行い、衛星コンステレーションを自社で構築・保有し、地球観測衛星事業に本格的に参入するとしています。

スカパーJSATでは、衛星コンステレーションを自社保有することで地球観測衛星データの安定供給能力を強化して防災・減災分野など多様な需要を取り込むとともに、新たなニーズの開拓を進め、今後の成長戦略の柱とする構えです。

2024年の地球全体のCO2濃度増加量、過去14年間で最大に 衛星「いぶき」が観測

「いぶき」による二酸化炭素の全大気平均濃度の年平均値とその年増加量
年平均値:黒折れ線グラフ、2010年から2024年
年増加量:赤棒グラフ、2011年から2024年
四捨五入のため、図中の年平均濃度の差と年増加量が一致しないこともあります
© JAXA/NIES/環境省

2025年2月6日、宇宙航空研究開発機構(JAXA)と国立環境研究所、環境省は、3者が連携して開発・運用している温室効果ガス観測衛星(GOSATシリーズ)の1号機「いぶき」(GOSAT)の観測から、2023年から2024年にかけての二酸化炭素(CO2)濃度(地球全体の平均値である全大気平均濃度)の年増加量が、2011年以降の14年間で最大の3.5 ppm/年になったことがわかったと発表しました。

CO2の全大気平均濃度は、2010年には388 ppmでしたが、その後上昇を続け、2024年には421 ppmを突破。一方、年増加量は、過去14年間の平均値は2.4 ppm/年でしたが、2024年には3.5 ppm/年となり、今までの最高値(2016年の3.1 ppm/年)を上回りました。

年増加量が過去14年間で最大となった理由としては、2023〜2024年にかけて発生したエルニーニョ現象に起因する高温や干ばつ、森林火災によるCO2排出量の増加・陸域植生の面積や光合成量の減少、人為起源CO2排出量の増加の影響などが考えられるということです。

下記URLでは、年ごとの平均濃度の増加量の表も見ることができます。

https://www.jaxa.jp/press/2025/02/20250206-1_j.html

【2/7(金)開催】「宇宙開発広報」をテーマとしたオンラインセミナーが開催

Credit: 気づくセミナー 宇宙大学 Peatixページ

2025年2月7日(金)に、「今日は宇宙開発広報の話をしよう ~広めることを広める~」と題した講演が行われます。

本講演は、日本のあらゆる技術、ノウハウを結集して世界をリードする宇宙産業を創出することを目的とする一般社団法人宇宙産業機構が運営するセミナー「気づくセミナー 宇宙大学」の中で行われるもので、月2回、宇宙に関するプロフェッショナルや宇宙ベンチャー、宇宙コミュニティなどさまざまな講師が講演を行います(過去の講演)。

2月7日は、合同会社ムーン・アンド・プラネッツ代表社員の寺薗淳也氏が講演。研究者・技術者としてのバックグラウンドをもったうえで広報に踏み込んだ立場から見える、宇宙開発の広報の悲喜こもごもや「伝えること」の重要さについて語るということです。

講演概要・プログラム

開催日:2025年2月7日(金)
スケジュール:
 開始 19:00(18:50〜入室開始)
 講演 50分
 宇宙ディスカッション 20分
 プレゼント抽選会・閉会 20:20
詳細・申込:https://peatix.com/event/4283063
参加費:無料
主催:非営利型 一般社団法人 宇宙産業機構
協賛:株式会社 サン・クロレラ、株式会社タカラトミーアーツ

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