• HOME
  • ニュース
  • 4/21宇宙ニュース・大西卓哉宇宙飛行士、ISS第73次長期滞在の船長就任 ほか3件 - SPACE Media

4/21宇宙ニュース・大西卓哉宇宙飛行士、ISS第73次長期滞在の船長就任 ほか3件

大西卓哉宇宙飛行士、国際宇宙ステーション第73次長期滞在の船長就任

Credit: 大西卓哉(JAXA宇宙飛行士)Takuya Onishi 公式X

2025年4月21日、宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、日本時間の4月19日、国際宇宙ステーション(ISS)に長期滞在中の大西卓哉宇宙飛行士が、ISS船長(コマンダー)に就任したと発表しました。

日本人の船長就任は3人目です。

大西宇宙飛行士は、ISSで行われたコマンダー交代のセレモニーで、前任のアレクセイ・オブチニン(Alexey Ovchinin)宇宙飛行士(Roscosmos)から引き継ぎを受け、その様子を自身のXで発信しました。

大西宇宙飛行士は、ISS離脱前に次のコマンダーに交代するまでの間、ISS船長として搭乗員を統括し、指揮を執ります。

また、セレモニー終了後、全船長のオブチニン宇宙飛行士を含む3名の宇宙飛行士はISSを離脱して4月20日午前6時20分(カザフスタン時間)に無事カザフスタンに着陸、地球帰還を果たしました。

古野電気、「スターリンク」の陸上利用向けキットの提供を開始

Concrete Road Tunnel Construction Excavator and Articulated Dump Truck
Credit: 古野電気株式会社 プレスリリース

2025年4月21日、古野電気株式会社(兵庫県西宮市、代表取締役社長執行役員:古野幸男)は、この度KDDI株式会社(東京都千代田区、代表取締役社長CEO:松田浩路)と連携し、SpaceX社が提供する衛星ブロードバンドインターネット「スターリンク(Starlink)」の陸上利用向け「スターリンク屋外用キット」の提供を開始したと発表しました。

これまで同社は、「Starlink Businessマリタイムプラン」として海上利用向けサービスを取り扱っていましたが、今回、陸上向けの提供も行うことで山岳や離島といった環境でも安定した通信が可能になるとしています。

また、同社では建設現場向けWi-Fiシステムや簡易型クラウド河川監視カメラなどのICTデバイスも提供することで、業務効率化や現場の安全性向上など、建設現場・防災分野のDXを実現していくとしています。

衛星通信の変革に向け、量子コンピュータ開発の米企業と韓国衛星通信大手が提携

2025年4月16日、量子コンピュータ開発を手がけるIonQ(アメリカ・メリーランド州、社長兼CEO:Niccolo de Masi)は、衛星通信アンテナや地上ゲートウェイソリューションを提供する韓国のインテリアン・テクノロジーズ社(韓国・平澤市、CEO:Eric Sung)と覚書(MoU)を締結したと発表しました(IonQによる発表)。

IonQはメリーランド大学とデューク大学のコア技術を元に2015年に設立された企業で、2021年にはニューヨーク証券取引所への上場も果たしています。

この提携は、安全な量子ネットワーキングによる衛星通信の変革を共同で模索することが目的。IonQ代表のNiccolo de Masi社長兼CEOは「長期的なビジョンとして、量子ネットワーキングの専門知識を活用した衛星間および地上と衛星間の安全な通信の実現、さらにはGPSに代わる量子時間同期の開発を目指す」とコメントしています。

一方、インテリアン代表のEric Sung氏は「IonQとの提携により、衛星技術の未来を再構想し、現在の衛星通信を根本的に変革する新たな技術パラダイムを探求する機会が得られる」とコメントしています。

衛星データで判明、海面温度の上昇ペースが想定以上に加速 ESA発表

Credit: ESA

2025年4月17日、欧州宇宙機関(ESA)の気候変動イニシアチブ(Climate Change Initiative:CCI)を通じて収集された衛星データの分析結果が科学誌『the journal Environmental Research Letters』に発表され、過去40年間の海面温度が加速度的に上昇していることが明らかになりました(ESAによる発表)。

研究によると、1985~1989年には10年あたり0.06℃だった海面温度の上昇率が、2019~2023年には10年あたり0.27℃と約4.5倍に加速しているとのこと。この温暖化は前例のないもので、大気中の温室効果ガス増加による地球のエネルギー不均衡が主な原因と特定されたとしています。

この研究では、ESAの「ERS-1」「ERS-2」「Envisat」「Copernicus Sentinel-3」など20基の衛星に搭載された赤外線・マイクロ波放射計による1980年から2023年までの全球観測データを活用。共著者でESA-CCI海面温度プロジェクトの科学リーダーであるオーウェン・エンバリー(Owen Embury)氏は「エルニーニョや火山活動などは短期的な変動を引き起こすが、加速する長期的温暖化傾向を変えるものではない」と説明しています。

研究責任者で英レディング大学のクリス・マーチャント(Chris Merchant)氏は「海洋温暖化の加速と気候力学の進化を考えると、気候モデルの精度向上のための継続的な監視とデータ改善が必要」と強調しています。

4/18のニュースでもお伝えしたように、衛星観測によって気候変動や地球環境の変化がより精密にわかるようになりました。すでに酷暑や水害なども頻発している中、観測結果をもとに対策をとることが急務となっています。

あわせて読みたい

【PR】イベント企画・運営、動画の企画制作、デザイン制作、記事制作のご相談はIPP by DigitalBlast Consultingへ!
詳しくはこちら>>> https://digitalblast-c-ipp.jp/

宇宙業界の求人