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大西卓哉宇宙飛行士らが国際宇宙ステーションに到着 第73次長期滞在が開始

Credit: JAXA
日本時間の2025年3月15日午前8時3分(米国東部夏時間 14日午後7時3分)、アメリカ・フロリダ州のケネディ宇宙センターから国際宇宙ステーション(ISS)クルー交代ミッション「クルー10(Crew-10)」が打ち上げられ、日本時間3月16日にISS到着、JAXAの大西卓哉宇宙飛行士ら4名のクルーが長期滞在を開始しました。
大西宇宙飛行士は今後、第73次長期滞在の船長に就任します(参考記事)。
Crew-10の到着と入れ替わりで、Crew-9として活動していたNASA宇宙飛行士のニック・ヘイグ(Nick Hague)氏、スニ・ウィリアムズ(Suni Williams)氏、ブッチ・ウィルモア(Butch Wilmore)氏、ロスコスモス宇宙飛行士のアレクサンダー・ゴルブノフ(Aleksandr Gorbunov)氏が地球に帰還します。
ウィリアムズ宇宙飛行士とウィルモア宇宙飛行士は昨年6月にボーイングの新型宇宙船「スターライナー」の有人飛行試験でISSに到着したものの、スターライナーの不具合で帰還できず、ISS滞在が当初予定の8日から9ヶ月に延びるという異例の事態になっていました。
Crew-9のISSからの離脱は、日本時間の18日ごろに予定されています。
インド宇宙研究機関、宇宙空間での衛星ドッキング・アンドッキング実証に成功と発表
2025年3月13日、インド宇宙研究機関(ISRO)は、昨年12月に同機関が打ち上げた衛星実証「Space Docking Experiment(SpaDeX)」において、宇宙空間でドッキングさせた衛星のドッキング解除(アンドッキング)に成功したと発表しました(ISROによる発表)。
SpaDeXでは、実験打ち上げた2機の衛星の宇宙空間でのドッキングや、ドッキングした衛星の統合制御を実証しており、今年1月にその成功が発表されていました(参考記事)。
アンドッキングされた衛星は現在独立して軌道を周回しており、正常に稼働しているとのことです。ISROではこの実証成功により、宇宙空間でのランデブー・ドッキング・ドッキング後の制御技術を達成したとしています。
スカパーJSAT、衛星画像を活用した「クレヨン」を制作 地球の美しい色を画材に

2025年3月17日、スカパーJSAT株式会社(東京都港区、代表取締役 執行役員社長 米倉英一)は、衛星が取得した湖の画像から色を抽出して制作した「湖のクレヨン」の販売を3月24日から開始すると発表しました。
これは、宇宙からの視点をもとに、地球に「興味」を持ち「知る」きっかけをつくろうと、人工衛星が捉えた地球の美しい色を身近なクレヨンにするという同社のプロジェクト「SATELLITE CRAYON PROJECT」の第3弾で、これまでに「海のクレヨン」「山のクレヨン」が展開されています。
「湖のクレヨン」は全12色で価格は2,420円(税込)。Amazonで購入できるほか、順次、店舗やオンラインサイトでの販売も行われるとのことです。
なお、同製品の売り上げの一部は開発途上国の安全な飲料水などの確保に向けて寄付される予定です。
「十勝川西長いも」を使用した宇宙日本食5品がISS搭載決定 JA帯広かわにし

Credit: 帯広市川西農業協同組合 プレスリリース
2025年3月14日、帯広市川西農業協同組合(JA帯広かわにし、北海道帯広市、組合長 有塚利宣)は、株式会社極食(北海道札幌市、代表取締役 阿部幹雄)と共同で開発し、宇宙航空研究開発機構(JAXA)より認証されている「十勝川西長いも」を主原料とした宇宙日本食5品目が、大西卓哉宇宙飛行士の国際宇宙ステーション(ISS)長期滞在ミッションにおいてISSに搭載されることになったと発表しました。
「十勝川西長いも」を使用した宇宙日本食は、とろろ・肉巻焼き・トマト煮込み・十勝オムレツ・グラタンの5種類。
JA帯広かわにしでは「十勝川西長いもの宇宙日本食がミッションの力となることを願い、ISS船長を務める大西宇宙飛行士を心より応援しております」とコメントしています。
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