1 スカパーJSAT、宇宙戦略基金「衛星量子暗号通信技術の開発・実証」に参画
2 中国の宇宙ステーション「天宮」、2名のクルーが船外活動を実施
3 スペースデータ、月面デジタルツインアーキテクチャを米企業と共同開発
4 Tellus、衛星データAIモデルの開発・検証環境サービスを提供開始
5 あわせて読みたい

スカパーJSAT、宇宙戦略基金「衛星量子暗号通信技術の開発・実証」に参画

衛星量子鍵配送のイメージ
Credit: スカパーJSAT株式会社プレスリリース

2025年8月20日、スカパーJSAT株式会社（東京都港区、代表取締役執行役員社長：米倉英一）は、宇宙戦略基金事業「衛星量子暗号通信技術の開発・実証」に、情報通信研究機構（NICT）とともに参画すると発表しました。

同社は衛星管制システムの設計検討や打ち上げ候補機の検討などを担当するということです。

宇宙戦略基金の「衛星量子暗号通信技術の開発・実証」は、昨年12月にNICTが代表機関として採択されており（参考記事）、量子鍵配送・物理レイヤ暗号による鍵共有機能をもつ低軌道衛星の開発や、量子鍵配送の際に衛星と光通信リンクを形成可能な地上局の開発、地上系量子鍵配送網と統合運用するための衛星系・地上系統合ネットワーク化技術の開発が予定されています。

中国の宇宙ステーション「天宮」、2名のクルーが船外活動を実施

北京時間の2025年8月15日午後10時47分（日本時間 15日午後11時47分）、中国独自の宇宙ステーション「天宮」に滞在している宇宙飛行士が、天宮の組立・保守関連として22回目となる船外活動を実施、作業が完了したと発表しました（中国航天科技集団による発表）。

今回、船外活動を行ったのは、陳冬宇宙飛行士と王傑宇宙飛行士の2名。スペースデブリ保護装置の取り付けや、機器・設備の点検を行ったということです。

陳冬宇宙飛行士は今回で船外活動が6回目となり、中国人宇宙飛行士として最も多い船外活動の回数を記録したとのことです。

スペースデータ、月面デジタルツインアーキテクチャを米企業と共同開発

2025年8月19日、株式会社スペースデータ（東京都港区、代表取締役社長：佐藤航陽）は、XRやシミュレーション技術の開発を行うBuendea LLC（アメリカ・フロリダ州、CEO：Julian Reyes、以下Buendea）と、月面の持続可能な開発を支援するオープンな月面デジタルツインアーキテクチャの共同開発に関する覚書を締結したと発表しました。

これは、BuendeaがNASAのAdvanced Operations Concepts Lab（NAOCL）と連携して開発を進めている月面デジタルツイン構想と、「XOSS（Extended Reality Operating System for Space）」プラットフォームをベースに、スペースデータのAI・デジタルツイン技術、月面科学の知見と組み合わせることで、革新的な月面探査支援を目指すもの。

Buendeaが開発しているXOSSは、VR（仮想現実）やAR（拡張現実）、MR（複合現実）技術などを包括的に表す用語であるXR（クロスリアリティ）によって月や火星をシミュレーションするソフトウェアだということです。

スペースデータでは、デジタルツイン技術と月面科学に関する知見を提供することで、月面の持続可能な開発に向けた産業界との連携や、アルテミス合意等の国際的枠組みへ貢献するとしています。

Tellus、衛星データAIモデルの開発・検証環境サービスを提供開始

2025年8月19日、株式会社Tellus（東京都新宿区、代表取締役社長：山﨑秀人）は、衛星データを活用したAIモデルの開発・検証環境を提供する新サービス「Tellus AI Playground」を同日リリースしました。

同サービスでは、衛星データセット、基盤モデル、高性能GPU環境をワンパッケージで提供するとのこと。学習データセットとしては「Tellus Sentinel-2 Features」が、搭載GPUとしては「NVIDIA H100 SXM 80GB 」が利用でき、衛星データ向けの基盤モデルも利用可能だということです。

基本料金は月額979,000円（税込、最低利用契約期間3カ月）。詳細は下記から確認できます。

https://ai-playground.tellusxdp.com/

【編集部よりお知らせ】ニュースのまとめや新着記事をお知らせ！メールマガジン（不定期配信）のご登録はこちらから