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11/21宇宙ニュース・BULL、ドイツの宇宙企業と戦略的パートナーシップ締結 宇宙のサステナビリティ確立目指す ほか3件

BULL、ドイツの宇宙企業と戦略的パートナーシップ締結 宇宙のサステナビリティ確立目指す

BULL CEOの宇藤恭士氏(左)と、MAITY Space CEOのVjeran Wertag氏(右)
Credit: 株式会社BULL プレスリリース

2025年11月21日、スペースデブリ発生防止装置の開発等を手がける株式会社BULL(栃木県宇都宮市、代表取締役社長/CEO:宇藤恭士)は、ドイツの宇宙システム企業MAITY Space(ドイツ・ダルムシュタット、CEO:Vjeran Wertag)と、グローバルな宇宙の持続可能性と安全性の促進に向けた戦略的パートナーシップを確立する覚書を締結したと発表しました。

MAITY Spaceは2024年設立の宇宙スタートアップで、欧州宇宙機関(ESA)の衝突回避フレームワーク「colafw」を基盤とした飛行実証済みの衝突回避ソリューションを提供しています。

軌道上の衛星数の急増に伴い、デブリや衛星同士の衝突リスク上昇が指摘されていますが、BULLでは、今回の覚書締結を通じ、両社の技術と経験を組み合わせることで「PMD展開と軌道上リスク管理サービスを統合した包括的ソリューションの共同開発」「欧州および日本を拠点としたグローバル市場向けの協調的なビジネス展開」を進めていくとしています。

ElevationSpace、JAXAの研究提案に採択内定 有人宇宙船の帰還技術確立に向け、東北大と共同研究

Credit: 株式会社ElevationSpace プレスリリース

2025年11月20日、株式会社ElevationSpace(宮城県仙台市、代表取締役CEO:小林稜平)は、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が実施する「革新的将来宇宙輸送システム研究開発プログラム 第4回 研究提案募集(Request for Proposal:RFP)」について、同社が提案した研究の採択が内定したと発表しました。

ElevationSpaceの研究テーマは「カプセル型有人宇宙船の帰還を想定した打上アボート後の運用シナリオと航法誘導制御の研究」で、同社が将来的に目指している有人宇宙輸送の実現(参考記事)にもつながるものとなります。

採択内定を受け、ElevationSpaceはJAXA・東北大学との共同研究として取り組みを進めていくとのことです。

なお、同RFPでは「有人帰還カプセルに向けたパラシュートとフローテーションバッグ(着陸用エアバッグ)の研究」(藤倉航装株式会社)、「有人宇宙船開発に向けた革新的な帰還飛行技術に関する研究」(将来宇宙輸送システム株式会社)など、全7件の提案が採択されています。

韓国INNOSPACE、UAEのMadari Spaceと軌道上データセンター構築に向け覚書を締結

Credit: INNOSPACE ウェブサイト

2025年11月19日、韓国の民間宇宙企業イノスペース(韓国世宗市、代表取締役:キム・スジョン、以下INNOSPACE)は、軌道上データセンター構築を掲げるアラブ首長国連邦(UAE)の宇宙企業Madari Space(アラブ首長国連邦、創業者兼CEO:Shareef Al Romaithi)と、軌道上データセンターの開発と商用化に関する覚書を締結したと発表しました(INNOSPACEによる発表)。

この覚書を通じ、INNOSPACEはシステム開発・環境試験・打上げ・データ伝送等の専門知識を、Madari Spaceは軌道上データセンターの開発・地域ネットワークに関する専門知識をそれぞれ活用し、軌道上データセンターの構築や打上げ・衛星運用に関するサービスの開発、そして商用化の機会模索に共同で取り組むとしています。

独Dcubed、宇宙空間での太陽電池製造を実証する計画を発表

Credit: Dcubed ウェブサイト

2025年11月18日、ドイツの宇宙企業Dcubed(ドイツ・バイエルン州、CEO:Thomas Sinn)は、宇宙ベースの電力供給ソリューションの構想「ARAQYS」を発表しました(Dcubedによる発表)。

「ARAQYS」は、従来の展開型太陽電池アレイからキロワット級の太陽光電池アレイサブシステムの宇宙での製造、最終的にはビーム伝送型宇宙発電所まで、宇宙での電力供給を包括提供するシステムで、発電コストの大幅削減や、将来の宇宙インフラ・指向性エネルギープラットフォームの基盤構築を目指すものだということです。

また、同社は、2026年に基礎技術を検証するための2つのミッションを計画していることに加え、同構想に向けたミッション「ARAQYS-D3」も発表しました。

「ARAQYS-D3」では2キロワット級の太陽電池アレイの宇宙での製造などを実証する予定で、2027年第1四半期にSpaceXによるライドシェア(相乗り)ミッションで打ち上げられる見込みだとしています。

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