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第7回 宇宙開発利用大賞決定 内閣総理大臣賞に再使用型ロケット開発の本田技研

2026年2月3日、内閣府が主催する「第7回宇宙開発利用大賞」の受賞者が発表されました。
内閣総理大臣賞には、日本の民間企業として初めてロケット実験機の離着陸実験を成功させた株式会社本田技術研究所(埼玉県和光市、代表取締役社長:大津啓)が選ばれました。
同社は昨年6月に、自社開発の再使用型ロケットの実験機を用いて、高度約300メートルまでの離着陸実験に成功しています(参考記事)。 第7回 宇宙開発利用大賞各賞の受賞事例の一覧は下記の通りです。
| 賞名 | 事例名 | 受賞者名 |
| 内閣総理大臣賞 | 日本初の民間企業によるロケット実験機離着陸実験の成功 | 株式会社本田技術研究所 |
| 内閣府特命担当大臣(宇宙政策)賞 | 北海道スペースポートを核とした“宇宙のまちづくり”の推進 | 北海道大樹町 SPACE COTAN株式会社 |
| 総務大臣賞 | 高速光衛星間通信を用いた実用レベルの光データ中継衛星システム | 宇宙航空研究開発機構 JDRSプロジェクトチーム |
| 外務大臣賞 | 国連や英連邦と連携した衛星×AIの防災デジタルツイン国際展開 | 株式会社スペースデータ |
| 文部科学大臣賞 | 特別展「深宇宙展~人類はどこへ向かうのか」の開催 | 特別展「深宇宙展」製作チーム |
| 農林水産大臣賞 | 南相馬市との共創による農政の現地調査DXサービス「圃場DX」の開発 | LAND INSIGHT株式会社 |
| 経済産業大臣賞 | 被災地から宇宙へ:福島発、公民連携による宇宙産業集積モデル | 一般社団法人宇宙産業連携機構 但野謙介、大出大輔 |
| 国土交通大臣賞 | 衛星通信を活用した遠隔施工と教育支援による宇宙利用モデル | 植村建設株式会社 山本雅 |
| 環境大臣賞 | 自然由来カーボンクレジットのMRVソリューションの提供 | 株式会社Archeda |
| 理事長賞 | 多用途6U超小型衛星の量産モデル確立による宇宙システムDX化 | 株式会社アークエッジ・スペース 東京大学 中須賀・船瀬・五十里研究室 セーレン株式会社 |
| 選考委員会特別賞 | 日本初・世界最小の月面ロボットSORA-Qの開発及び技術実証 | 変形型月面ロボットチーム(SORA-Q) |
| 選考委員会特別賞 | 静止軌道気象衛星の全天候同化が拓く台風予測の新フロンティア | 東京大学 南出将志 |
| 選考委員会特別賞 | 地上・宇宙通信の融合に向けた世界初の5G衛星通信の越境実証 | スカパーJSAT株式会社 八木橋宏之、小川宗晃、大内夏子 |
| 地域特別賞 | 小型SAR衛星の技術を支える地域のものづくり中小企業の取組 | NPO法人円陣スペースエンジニアリングチーム(e-SET) |
| 地域特別賞 | 災害・危機管理通報を活用した被災対応FM ラジオ放送システムの開発 | 山口放送株式会社 惠良勝治 |
アークエッジ・スペース、みずほ銀行からの融資により30億円調達 超小型衛星の量産体制を強化
2026年2月3日、株式会社アークエッジ・スペース(東京都江東区、代表取締役CEO:福代孝良)は、株式会社みずほ銀行との融資契約により、30億円の資金調達を実施したと発表しました。
今回の調達により、同社の累計資金調達額は第三者割当増資が107億円、融資契約(当座借越契約を含む)が48億円の合計155億円となりました。
アークエッジ・スペースでは、今回の融資を衛星コンステレーションの構築に必要な衛星部材の調達費や衛星の打上げ費用等の資金とし、量産体制の構築を加速させていくとしています。
東レリサーチセンター、宇宙開発向け高度分析支援サービスを開始

2026年2月4日、株式会社東レリサーチセンター(東京都中央区、代表取締役社長:真壁芳樹、以下TRC)は、宇宙開発関連の高度分析支援サービスを開始したと発表しました。
この分析サービスは、放射線照射や部品解析・故障解析などの技術支援を行う菱栄テクニカ株式会社(神奈川県鎌倉市、代表取締役:山田仁和)の協力のもと実施されるもの。
菱栄テクニカは放射線照射試験の計画立案から試験実施、試験報告書作成までを一貫して対応できる体制を整えており、一方のTRCでは試験後の製品部材について、原子分解能での構造観察、界面・表面分析、材料の劣化評価など多角的な分析技術を保有。
それぞれの技術的な強みを活かし、宇宙関連製品の実験計画・試験・解析までをワンストップで提供するということです。
NASA、「アルテミスⅡ」のウェットドレスリハーサル終了も打上げは3月以降にずれ込む見通し

2026年2月3日、アメリカ航空宇宙局(NASA)は、有人月周回ミッション「アルテミスⅡ」で使用するロケット・SLSの燃料タンクへの極低温推進剤の充填・排出を行うウェットドレスリハーサルを完了したものの、打上げ時期を、3月以降を目標に検討すると発表しました(NASAによる発表)。
NASAによると、2日間にわたるウェットドレスリハーサルの中で計画した目標の多くは達成されたものの、検証が必要な事象が確認されたとのこと。
具体的には、燃料タンクへ推進剤を注入するインターフェースからの液体水素の漏れ、SLSに搭載されているOrion宇宙船のハッチの加圧に関する問題や、音声通信チャンネルの不具合などがあったとのことです。
NASAでは3月以降の打上げを想定し、試験データの検証を行い、正式な打ち上げ目標日を設定するとしています。
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