ロシア国営の宇宙企業・ロスコスモスは2023年8月20日、月への着陸を目指していた同国の無人月探査機「ルナ25」が月面に衝突した模様だと発表した。タス通信が報じた。
「ルナ25」は、現地時間8月11日にロシア極東のボストチヌイ宇宙基地から打ち上げられ、2度にわたって軌道を調整。8月16日に月周回軌道に入り、8月21日に月の南極付近に着陸する予定となっていた。
ロシアによる月探査の試みは、1976年、旧ソ連時代の「ルナ24」以来だったが、着陸成功には至らなかった。
一方、インド宇宙研究機関(ISRO)による月探査ミッション・チャンドラヤーン3号も月への着陸に向け飛行を続けている。
ISROによると、現在のところ飛行状況や探査機の状態は良好で、予定通りに進行すれば、8月23日に月の南極地域への着陸を目指して一連のマヌーバ(軌道上で位置を修正・調整する操作)が行われることになる。
なお、チャンドラヤーン3号の着陸は、インド標準時8月23日17時27分(日本時間23日20時57分)からISROウェブサイト、YouTubeなど複数のプラットフォームで生中継される。
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