大分県(知事 佐藤樹一郎)は、2023年9月8日、同日から新たなシティプロモーション「UCHU no OITASE」開発プロジェクトをスタートすると発表した。
大分空港の「宇宙港」化の取り組みを契機に、宇宙をフィーチャーしたPR活動を展開
大分県では、2012年から「おんせん県おおいた」のキャッチフレーズを掲げ、温泉を中心とする広報プロモーションを行ってきたが、2020年に大分空港の「宇宙港」化の取り組みが始まったことをきっかけに、2021年度からは宇宙規模で大分県の魅力をアピールする「宇宙ノオンセン県オオイタ」プロモーションを実施している。
2022年度は大分県の自然や食、文化、温泉など、大分に存在する数々の魅力を、夜空に輝く星座に見立てて紹介する架空のプラネタリウム「オオイタリウム」の動画を公開し、SNSでもPRを行ってきた。
こうした活動をふまえ、同県では、2023年度は「宇宙ノオンセン県オオイタ」の第3弾として、新たなシティプロモーション「UCHU no OITASE」開発プロジェクトを開始することとなったという。
大分+おもたせで「OITASE」、大分名物の宇宙食バージョン開発に挑戦
今回のテーマである「UCHU no OITASE」の「OITASE」とは、大分(OITA)と、客人からいただいたお土産を意味する「おもたせ」(OMOTASE)を組み合わせた造語。
「UCHU no OITASE」は、「大分名物を地球名物にしよう。」をテーマに、3年ぶりに母星に一時里帰りをすることとなった「宇宙ノオンセン県オオイタ」公式PRキャラクター・宇宙人Uが、慣れ親しんだ「大分の食」を母星の皆にも味わってもらうべく、田北調理師専門学校(大分県大分市府内町)の学生の協力を得ながら、さまざまな大分名物をベースに宇宙食のプロトタイプを開発するプロジェクト。
「大分の食」を持ち運びやすく、食べやすく、その気になれば宇宙へ持って帰ることができる可能性を秘めたお土産(=おもたせ)ブランドとする。
「UCHU no OITASE」開発プロジェクト公式ホームページでは、プロジェクトのPR動画の第一話を公開中。「宇宙ノオンセン卵」作りに挑戦する様子を見ることができる。
「UCHU no OITASE」開発プロジェクト公式ホームページ https://uchunooita.pref.oita.jp
2024年3月1日までのプロジェクト期間中、開発レシピの動画が複数公開されるほか、ポスターの展開、SNS発信も行われる。また、今冬にはイベントなども企画しているという。
日本国内で地域の活性化に「宇宙」を取り入れる例が複数ある中でも、エンターテインメント要素の強い大分県の事例。
地域×宇宙というコンセプトでプロモーションを行う好事例と言えそうだ。
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