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宇宙ベンチャーのBULL、初の「帝京大学発ベンチャー企業」に認定

Credit: 株式会社BULL プレスリリース

宇宙デブリ対策事業、軌道利活用関連事業などを行う株式会社BULL(栃木県宇都宮市、代表取締役/CEO 宇藤恭士)は、同社の最高技術責任者(CTO)を務める河村政昭氏が、2023年10月5日に帝京大学から「帝京大学発ベンチャー企業」という称号を授与されたと発表した。同称号を認定される企業はBULLが初めて。

授与式の様子。右から、BULL CEOの宇藤恭士氏、BULL CTO 兼 帝京大学理工学部航空宇宙工学科 准教授の河村政昭氏、帝京大学 理事長・学長の冲永佳史氏、帝京大学 産学連携推進センター教授・センター長の中西穂高氏

BULLは、帝京大学理工学部のキャンパスがある栃木県宇都宮市を拠点としており、CTOの河村氏は帝京大学理工学部航空宇宙工学科 准教授を兼務している。

河村氏は福岡県出身。東京大学大学院工学系研究科航空宇宙工学専攻博士課程修了後、帝京大学理工学部航空宇宙工学科の教員に着任。地球および火星の大気圏再突入に関する研究に従事する傍ら、学内衛星開発プロジェクト『TeikyoSatプロジェクト』を主導した。生物を搭載した超小型人工衛星の打ち上げ成功は国内初で、MicroSatサイズでは世界初という実績をもっている。

また、同社はこれまでも帝京大学宇都宮キャンパスの研究資源や施設の提供、ベンチャーキャピタルである株式会社帝京ナレッジ・イニシアティブのKITT-1号ファンドからの出資など、帝京大学から支援を受けており、これが今回の認定の背景となった。

今回の認定を受けて、河村氏は「これまで帝京大学の教員として取り組んできた『TeikyoSatプロジェクト』に多大なサポートをいただいており、いつか恩返しができたらと考えていました。帝京大学の広範な研究資源とBULLの専門的知識を結集して、宇宙環境の利活用促進と維持という人類が抱える大きな課題に挑戦します。また、宇都宮が宇宙ビジネスの集結地になることをめざすとともに、それに留まらず、BULLが世界にはばたける企業になるよう努めてまいります」とコメント。

宇宙ビジネスでは研究開発が大きな鍵となる場合が多く、日本国内で注目を集める大学発宇宙ベンチャーは複数登場している。
今後も宇宙領域においては研究現場からベンチャーが生まれ、育っていく流れは続きそうだ。

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