JAXA(宇宙航空研究開発機構)は、2024年2月17日9時22分55秒に鹿児島県の種子島宇宙センターからH3ロケット試験機2号機を打ち上げた。
ロケットは第2段機体が所定の軌道に投入されるとともに、打上げから約16分43秒後にCE-SAT-IEを分離したことが確認された。
また、第2段機体の地球周回後のデータから、TIRSATへの分離信号送出、第2段機体の制御再突入の実施、ロケット性能確認用ペイロード(VEP-4)の分離も確認した。
H3ロケットは日本の次世代基幹ロケットとして開発が進められていたが、昨年3月7日の試験機1号機の打上げ失敗を受け、原因究明と対策が行われてきた。
1年足らずの期間での再挑戦で無事成功という結果は、日本の宇宙輸送にとって明るいニュースとなった。
来月9日には、民間企業であるスペースワンによるカイロスロケット初号機の打上げも控えており(参考記事)、H3ロケット打上げ成功を皮切りに、国内の宇宙輸送が活気づくことを期待したい。