• HOME
  • ニュース
  • NEDOの懸賞金プログラムが始動、第一弾はグリーン分野での衛星データ等の活用 - SPACE Media

NEDOの懸賞金プログラムが始動、第一弾はグリーン分野での衛星データ等の活用

Credit: NEDO プレスリリース

2024年3月18日、NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)は、技術課題や社会課題の解決に資する多様なシーズ・解決策をコンテスト形式による懸賞金型の研究開発方式を通じて募る“NEDO Challenge”「NEDO懸賞金活用型プログラム」を新たに立ち上げたと発表した。

このプログラムは、国が掲げた目標に対し、特定の技術・手段によらず、研究開発によって挙げた『成果』に対して報酬を支払う仕組みである「懸賞金型研究開発事業」によるもの。

「懸賞金型研究開発事業」は、一般的に行われる委託・補助と比べ、解決に向けたアプローチが定まっていないような課題への対応、課題解決に適した技術・アイデアを有する人材の発掘、また、企業に内在する技術を事業化のために洗練する機会として活用することが有効であるとされている。

「NEDO Challenge」のロゴマーク
Credit: NEDO プレスリリース

第一弾となる今回の公募では、「NEDO Challenge, Satellite Data for Green Earth」(衛星データを活用したソリューション開発)をテーマに、カーボンニュートラル(脱炭素)の実現やクリーンエネルギーの導入、災害への強靭性や生物多様性といったグリーン分野において、衛星データを活用したソリューションを開発するものが対象となる。

公募対象テーマとテーマの例

テーマ1:カーボンクレジット基盤構築 (グリーン・ブルーカーボンなど)

[具体的な技術開発テーマ例]

  • 森林・農地・水域などバイオマスのMRV(測定・報告・検証)手法の開発
  • 森林・農地・水域などの効率的な維持管理など、関係する業界・個社の抱える課題解決
  • 上記の複合またその他対象における技術開発

テーマ2:エネルギーマネジメント基盤構築 (風力・太陽光など)

[具体的な技術開発テーマ例]

  • 風力・太陽光などの再生可能エネルギーにおける、適地探索、発電電力量・需要予測などの手法の開発
  • 関係する事業者・行政などの意思決定支援、点検・保守などにおける業務効率化の実現
  • 上記の複合またその他対象における技術開発

テーマ3:気候変動・環境レジリエンス基盤構築 (火災・水害・生物多様性など)

[具体的な技術開発テーマ例]

  • 浸水などの風水害に対する被害把握・軽減、火山・林野などの火災の早期検知手法の開発
  • 気候変動、生物多様性など、自然資本の回復に資する環境評価手法の開発
  • 関係する事業者・行政などにおける意思決定の支援や業務の効率化
  • 上記の複合またその他対象における技術開発

懸賞金額は、1位1000万円、2位400万円、3位200万円。
公募は本日、2024年3月18日(月)から4月30日(火)までの期間で受け付けられ、2025年1月下旬に受賞者決定、懸賞金交付は2025年3月を予定している。

応募方法などの詳細は下記、NEDO Challenge, Satellite Data for Green Earth専用サイトを参照。

https://space-data-challenge.nedo.go.jp/

懸賞金という新たなアプローチでこれまでにない課題解決のソリューションが生まれることを期待したい。

あわせて読みたい