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インターステラテクノロジズ、JAXAと超小型衛星の打上げ輸送サービスに関する基本協定を締結

Credit: インターステラテクノロジズ株式会社 プレスリリース

2024年3月26日、インターステラテクノロジズ株式会社(北海道広尾郡⼤樹町、代表取締役社⻑:稲川貴⼤)は、JAXA(宇宙航空研究開発機構)と「打上げ輸送サービスの調達に関する基本協定」を締結したことを発表した。

この協定は、超小型衛星ミッションを公募し、JAXAが選定した民間輸送サービスで打ち上げる「JAXA-SMASH」(JAXA-Small Satellite Rush Program、産学官による輸送/超小型衛星ミッション拡充プログラム)に基づき締結されたもので、JAXAが公募した超小型衛星ミッションで開発された衛星を打ち上げる民間事業者を選定、打上げをスタートアップ等に発注契約することで宇宙輸送サービスの事業化を支援するねらいがある。

インターステラテクノロジズは、今後の発注契約において優先される「打上げ事業者A」に選ばれた。

契約締結に際し、インターステラテクノロジズ代表取締役社長の稲川貴大氏は下記のようにコメント。
「宇宙技術は難しく挑戦の機会が少ないことにより、宇宙利用の広がりと産業成長が制限されています。JAXA-SMASHはその制限を打破するための超小型衛星の革新的な技術実証の機会です。そこに当社の宇宙輸送サービスで貢献できる機会をいただけたことを大変光栄に思います。今後、国内からの宇宙輸送の機会は桁違いに増えることが見込まれています。その変化の時代における期待に応え続けられるよう、引き続き技術実証と事業開発に邁進してまいります」

政府は2023年6月に改訂した「宇宙基本計画」でも宇宙輸送の強化を掲げているが、衛星などの打上げは海外のロケット企業に大きく依存している現状がある。

国が発注契約することで国内の宇宙産業を育てていくという政策はアメリカでも採られており、SpaceXがその代表格であるといえる。

国の支援から先進的な宇宙企業が育ち、次第に民間需要が拡大していくという流れが生まれると期待されており、特に、衛星などを宇宙へ運ぶ宇宙輸送は宇宙ビジネスを担う足腰となる。
今回の取り組みが日本の宇宙輸送確立の足がかりになることが期待される。

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