宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、10月26日(土)に実施する筑波宇宙センター特別公開の特設サイトを公開した。同センターの特別公開は毎年実施されており、通常は入ることができない施設・展示の見学や、体験イベントを楽しむことができる。なお、一部イベントは事前申込が必要なため、早めの申込みをおすすめする。
開催概要
- イベント名称:筑波宇宙センター特別公開2024
- 開催日時 :10月26日(土) 10:00~15:30(最終入場15:00)
- 参 加 :入場無料・事前予約不要(一部イベントは事前申込が必要)
- 住 所 :〒305-8505 茨城県つくば市千現2-1-1
- 特設サイト :https://visit-tsukuba.jaxa.jp/2024openday/index.html
イベント紹介 個性あふれる4つのエリア
特別公開の構内は4つのエリアに分かれており、それぞれ特徴的なイベントが行われる。ここでは、その一部を紹介しよう。
Eエリア
Eエリアは最も入口に近く、筑波宇宙センターのシンボルとなっているH-IIロケットの実物をロケット博士が解説するツアーや、手話や筆談で気軽に宇宙について話せるイベントが行われる。
特に、特別公開の日だけ行われる、人工衛星を365日見守る「追跡中央管制室ツアー」は必見だ。
Cエリア
Cエリアは一番イベント数が多く、人工衛星をはじめ、ものづくりに興味がある人におすすめのエリアだ。2024年度に最後のH-IIAロケットで打ち上げられる「GOSAT-GW」衛星の観測装置を紹介する実験や、2024年5月に打ち上げられた「EarthCARE」衛星を模したキャラクター(EarthCAREちゃん)とモニター越しに話せる企画が開催される。
Cエリアの衛星に関するイベントを回るスタンプラリーも開催され、すべて集めると景品と交換することができる。
Sエリア
Sエリアは研究開発や衛星試験に関するイベントがそろっており、JAXAが開発した本物の小型衛星を間近で見られる展示や、衛星の組立て・試験現場が公開される。
筑波宇宙センターの展示館「スペースドーム」の閉館にともなって整備された、今年度限りの臨時展示室も公開されており、ここでしか見られない展示もあるため必見だ。
Wエリア
Wエリアでは有人宇宙活動に関するイベントが開催され、宇宙飛行士候補者の基礎訓練報告会や、2024年度末に打上げ予定の新型宇宙ステーション補給機(HTV-X)に関する展示が行われる。
また、「有人部門運用管制室3種盛り」と題した、「きぼう」日本実験棟と「HTV-X」、そして月極域探査機「LUPEX」の管制室を一気に見学できるイベントも開催される。お得な機会にぜひ参加してみてはいかがだろうか。
この記事では、10月26日(土)に実施される筑波宇宙センター特別公開について紹介した。当日は食堂やコンビニでの軽食販売やお土産の販売、休憩所の用意もあるため、お祭り気分で楽しむことができそうだ。なお、同センターの駐車場には限りがあり、当日はつくば駅からの無料送迎バスが運行されるため、公共交通機関での来場をおすすめする。