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H3ロケット4号機の打上げ、11月2日(土)に再設定
2024年10月30日、宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、H3ロケット4号機によるXバンド防衛通信衛星「きらめき3号」の打上げ日時を11月2日(土)15時46分~17時30分に決定したと発表した。
打上げ日時と打上げ場所などについては下記の通り。
打上げ予定日:2024年11月2日(土)
打上げ予定時間帯:15時46分~17時30分(日本標準時)
打上げ予備期間:2024年11月3日(日)~11月30日(土)
打上げ場所:種子島宇宙センター 大型ロケット発射場
H3ロケット4号機の打上げは、天候悪化などが原因で10月26日、10月30日と複数回延期が続いている。JAXAでは引き続き、天候状況の確認などを行っていく予定で、打上げの予備期間は11月3日(日)~30日(土)に設定されている。
3人のクルーを乗せた中国の有人宇宙船「神舟19号」、打上げ成功
中国で有人宇宙飛行を担う組織である中国載人航天工程弁公室(CMS)によると、2024年10月30日午前5時27分(現地時間 午前4時27分)、有人宇宙船「神舟19号」を搭載したロケット長征2号Fを酒泉衛星発射センターから打ち上げ、神舟19号は所定の軌道に投入された(CMSによる発表)。
この後、神舟19号は所定の手順に従って自律的に高速ランデブーを行い、中国の宇宙ステーション「天宮」にドッキングする予定。神舟19号のクルーはすでに天宮宇宙ステーションに滞在している神舟18号のクルーと合流し研究活動や船外活動などが行われるという。
なお、中国有人宇宙機関(CMSA)によると、神舟19号のクルーはミッションコマンダーの蔡旭哲氏と宇宙飛行士の宋凌東氏、王浩澤氏の3名。王氏は女性エンジニアであり、有人宇宙飛行ミッションに参加する3人目の中国人女性で、今回が初の宇宙飛行とのこと。
STARTUP HOKKAIDOの宇宙領域マネージャーに元Space BDの髙橋健太氏が就任
2024年10月30日、北海道からグローバルを目指すスタートアップを生み育てるエコシステムの実現を目指すSTARTUP HOKKAIDO実行委員会(北海道札幌市、実行委員長 土田美那、参考記事)は、注力分野のひとつである宇宙領域の専門マネージャーに、Space BDで事業開発等に携わった経験をもつ髙橋健太氏が就任したと発表した。
専門マネージャーは、スタートアップの創出・集積や、道内におけるスタートアップと自治体・事業会社のオープンイノベーションの推進、北海道に進出を検討する国内外のスタートアップの発掘、サポートを担当する。
宇宙領域のマネージャーとなった髙橋氏は札幌出身。建材メーカーでの法人営業を経て宇宙開発系スタートアップのSpace BD株式会社で国際宇宙ステーションの商用利用促進業務と衛星データを活用した森林資源解析技術実証の事業開発業務に従事し、2024年2月に独立した。現在は、森林事業者と衛星データ活用に向けた取り組みを進めるとともにSTARTUP HOKKAIDOで客員起業家(EIR)として活動している。
NASA、国際宇宙ステーションでの宇宙船移設の様子をライブ中継
2024年10月29日、アメリカ航空宇宙局(NASA)は、11月4日以降に打上げが予定されている第31回商業補給サービスミッションの到着に備えて、国際宇宙ステーション(ISS)にドッキングしているSpaceX社の宇宙船「クルードラゴン」を別のドッキングポートに移設する様子をライブ中継する(NASAによる発表)。
移設の中継は、現地時間の11月3日(日)午前6時15分(日本時間 午後8時15分)から、「NASA+」で行われる。
現在のところ、NASA宇宙飛行士3名とロスコスモス宇宙飛行士1名がクルードラゴンに乗り込み、午前6時35分にISSのハーモニーモジュール前方ポートからのドッキングを解除。午前7時18分に同モジュールの宇宙側ポートに再ドッキングする予定。