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11/27宇宙ニュース・JAXAのイプシロンSロケット、地上燃焼試験中に火災発生 ほか3件

JAXAのイプシロンSロケット、地上燃焼試験中に火災発生

種子島宇宙センター竹崎局から撮影した試験画像
Credit:JAXA

2024年11月26日、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が行ったイプシロンSロケット第2段モータ再地上燃焼試験において燃焼異常が発生し、試験は中止された。

JAXAによると、燃焼異常は午前8時30分の点火から約49秒の時点で発生。人的被害や第三者物的被害はみられなかったが、現在のところ、推定される原因は不明としている。

イプシロンSロケットは、2023年7月14日に秋田県の能代ロケット実験場にて第2段モーターの燃焼試験を実施したが、モーターが爆発し、真空燃焼試験棟の設備が破壊されるなどの被害が起きていた(参考記事)。

今後の対策・スケジュール目途等についても現時点では未定で、今後の原因究明や開発の推移に注目が集まる。

NASA、土星探査ミッションの打ち上げ事業者にSpaveXを選定

土星の衛星・タイタンで飛行するドラゴンフライのイメージ図
Credit: NASA / Johns Hopkins APL / Steve Gribben

2024年11月25日、アメリカ航空宇宙局(NASA)は、土星の衛星・タイタンの探査を行う「ニューフロンティアプログラム(New Frontiers Program)」における回転翼航空機着陸ミッション、「ドラゴンフライ・ミッション(Dragonfly mission)」の打ち上げ事業にSpaceXを選定したと発表した(NASAによる発表)。

ドラゴンフライ・ミッションの打ち上げは2028年7月の予定で、契約総額は約2億5,660万ドル。

ドラゴンフライは飛びながらタイタンを移動してさまざまな場所でサンプル採取やタイタン地表の組成判定などを行う計画。これらの探査を通じて生命の存在につながる科学的聴講の有無を探る。

月探査ミッション「ブルー・ゴースト」の打ち上げ準備完了 ファイアフライ・エアロスペース

Credit: Firefly Aerospace youTube

2024年11月25日、アメリカの宇宙企業ファイアフライ・エアロスペース(Firefly Aerospace、アメリカ・テキサス州、CEO Jason Kim)は、同社が開発する月着陸船「ブルー・ゴースト(Blue Ghost)」の環境テストが完了したと発表した(ファイアフライ・エアロスペースによる発表)。

ブルー・ゴーストは12月中旬にフロリダ州ケープカナベラルに向けて輸送され、2025年1月中旬以降にSpaceXのFalcon 9ロケットで打ち上げられる予定。

打ち上げ後、ブルー・ゴーストは約45日かけて月に到着。NASAの商業月面輸送サービス(CLPS)の一環として10個のペイロードを搭載しており、これらにより月面での地下掘削やサンプル採取等の科学技術実証が行われる。

インターステラテクノロジズ、小型ロケット量産を見据え福島県南相馬市に東北支社の建設を開始

Credit: インターステラテクノロジズ株式会社

2024年11月26日、インターステラテクノロジズ株式会社(北海道広尾郡⼤樹町、代表取締役CEO 稲川貴⼤)は、今月から福島県南相馬市で東北支社の建設を開始したと発表した。

同社が開発を進める小型人工衛星打上げロケット「ZERO」の量産化を見据え、生産・試験機能の拡大を図る。

東北支社ではロケットの構成部品のうち、電気・機構系部品を中心とした生産機能を集約・強化するとともに、アビオニクス(電子機器)統合試験などの各種試験機能や倉庫機能を包括した拠点になるという。

南相馬市を含む福島県浜通り地域は航空関連などの製造業に強みがあり、同社は2021年7月に宇宙輸送機器メーカーとして初めて同県に進出している。

南相馬市には、小型ロケット開発スタートアップのAstroXが本社を構えるほか、将来宇宙輸送システムやElevationSpaceが支社を設置するなど複数者が拠点を構えており、宇宙スタートアップの集積が進みつつある。

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