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4/15宇宙ニュース・全員女性の宇宙飛行ミッション成功 歌手のケイティ・ペリー氏ら ほか3件

全員女性の宇宙飛行ミッション「NS-31」成功 歌手のケイティ・ペリー氏ら

「NS-31」に参加した女性6人
Credit: Blue Origin ウェブサイト

日本時間の2025年4月14日午後10時30分(現地時間 14日午前8時30分)、ジェフ・ベゾス(Jeff Bezos)氏率いるアメリカの宇宙企業・ブルーオリジン(Blue Origin)社は、ロケット・ニューシェパードによる有人ミッション「NS-31」を打ち上げ、ミッションは無事成功しました(Blue Originによる発表)。

このミッションはサブオービタル飛行と呼ばれるもの。一般に地球の大気圏と宇宙との境目とされる、海抜約100キロメートルの「カーマン・ライン」を越え、地球を周回せずに地上に戻る飛行の方法で、飛行中の数分間、無重力状態を体験することができます。

搭乗したのはポップ歌手のケイティ・ペリー(Katy Perry)氏をはじめとした計6人で、打ち上げから約10分後にパラシュートを展開したカプセルで地上に戻りました。

ブルーオリジン社のYouTubeでは、ミッションに参加したクルーの紹介なども含め、打ち上げ前の様子から地球帰還までの映像を見ることができます。

Credit: Blue Origin 公式YouTube

軌道上の衛星で画像処理、転送容量の削減を実証 Space Compass、マイクロソフトと協力

軌道上処理による伝送容量の削減効果のイメージ図
Credit: 株式会社Space Compass プレスリリース

2025年4月14日、日本電信電話株式会社(NTT)とスカパーJSAT株式会社の合弁で設立された株式会社Space Compass(東京都千代田区、代表取締役 Co-CEO:小松大実、堀茂弘、参考記事)は、マイクロソフトから協力を得て進める合同プロジェクトにおいて、AI技術を用いた船舶検知アプリを衛星に実装することで98%以上、転送容量を削減できることを実証したと発表しました。

この実証は、マイクロソフトとNTTの間で結ばれた戦略的提携の一環で行われたもの。観測衛星が撮像した画像データを軌道上で処理することを実証することで、効率的かつリアルタイムな観測衛星データ活用を促進することを目指していました。

軌道上実証では観測衛星が撮像したデータを軌道上で即時分析処理する実証を3カ月間、40回以上にわたり実施。その結果、軌道上でAI処理を行って船舶の情報のみを取り出すことで、一定の条件の下では地上へ転送が必要なデータ容量を大幅に削減するといった効果が得られることが確認されたとのことです。

同社では、こうした成果は安全保障や自然災害対策など、さまざまな社会課題の解決に役立てることが期待できるとしています。

Vast、国際宇宙ステーション内の米国立研究所の活用に向けて協力協定を締結

2025年4月10日、民間宇宙ステーション開発等を手がけるヴァスト(アメリカ・カリフォルニア州、CEO:Max Haot、以下Vast)は、国際宇宙ステーション(ISS)の中の米国運営部分「ISS国立研究所(ISS National Laboratory)」での科学研究実施に向け、同研究所を運営する非営利組織・米宇宙科学推進センター(Center for the Advancement of Science in Space:CASIS)と戦略的協力協定を締結したと発表しました(Vastによる発表)。

この協定を通じて、CASISはVast社が提案する科学的発見・商用利用・宇宙ステーション関連技術開発の促進を目的としたISS国立研究所の研究イニシアチブに協力します。また、Vast社は、この提携は将来のアメリカ航空宇宙局(NASA)による民間宇宙飛行士ミッションでの研究を主導するという同社の計画を後押しするものでもあるとしています。

欧州の再利用型宇宙船「スペースライダー」、主要部品の試験が完了

Credit: ESA

2025年4月10日、欧州宇宙機関(ESA)は、再利用型宇宙船「スペースライダー(Space Rider)」の軌道モジュール部品「ALEK」が、オランダの技術センターで実施された機械的試験を完了したと発表しました(ESAによる発表)。

「スペースライダー」はミニバン2台分ほどの大きさの再利用型多目的宇宙船で、医薬品研究から軌道上プラットフォームへの訪問まで、さまざまなミッションが可能とのこと。最長3カ月間ミッションを遂行でき、終了後はパラグライダーで降下、スキッド(滑走板)を使って地球に精密着陸するそうです。

ALEKはBeyond Gravity社がAvio社のために製造したVega-Cロケット第4段用の新要素で、太陽電池パネルを備えており宇宙船の軌道上での電力供給を担います。

今回行われた試験は、発射時の横方向・縦方向の振動を再現する「シェーカー試験」、ロケット発射の轟音を再現する「音響試験」、分離時の衝撃を確認する「衝撃試験」。ALEKはこれらの試験すべてに合格しました。

ESAは、今後はイタリアでのソフトウェアシミュレーション試験が予定されており、年内にヘリコプターからの実物大モデル投下試験も計画されているとしています。

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