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5/2宇宙ニュース・宇宙探査への政府投資、2034年に4.5兆円規模へ 仏調査会社予測 ほか3件

宇宙探査への政府投資、2034年に4.5兆円規模へ 仏調査会社予測

Credit: Novaspace ウェブサイト

2025年4月23日、宇宙コンサルティングや市場調査を手がけるNovaspace(フランス・パリ、CEO:Pacome Revillon)は市場レポート「Prospects for Space Exploration(宇宙探査の展望)」を発表し、その中で宇宙探査に向けた各国政府の投資は、2024年に270億ドル(約3兆9,000億円)に達し、2034年までには約310億ドル(約4兆5,000億円)に成長すると予測しました(Novaspaceによる発表)。

同レポートでは、この伸びを牽引するのは月探査である一方、今後予定されているサンプルリターンミッションに後押しされるかたちで火星探査も年率11パーセントで成長すると予測しています。

なお、日本の宇宙航空研究開発機構(JAXA)は火星衛星・フォボスのサンプルリターンミッション「MMX(Martian Moons eXploration」の2026年度の打ち上げを目指しており、アメリカ航空宇宙局(NASA)は欧州宇宙機関(ESA)と共同で火星から岩石の持ち帰りを目指す「MSR(Mars Sample Return)」を進めています。

ASTRO GATE、シンガポールの宇宙コンサル企業とモルディブでの宇宙港開発に向け覚書締結

Credit: ASTRO GATE株式会社 プレスリリース

2025年5月1日、宇宙港の整備や打上げ支援を行うASTRO GATE株式会社(東京都あきる野市、代表取締役社長:大出大輔)と宇宙関連分野のコンサルティングとソリューション提供を手がけるEpiphyte Pte. Ltd.(シンガポール、CEO:Juan Ramirez)は、4月25日付でモルディブにおける商業スペースポート(宇宙港)開発の実現を目指し、協力体制を構築するための覚書(MoU)を締結したと発表しました。

この覚書は赤道地域における新たな宇宙関連インフラの整備と宇宙産業の発展促進が目的で、両社はそれぞれの専門知識とネットワークを活用し、モルディブにおけるスペースポート開発の可能性を共同で探っていくとしています。

ASTRO GATE代表の大出氏は「赤道に近いという地理的優位性に加え、モルディブは世界的にも有数の観光地として知られています。この独自の組み合わせは、宇宙と観光を融合させ、新たな価値と体験を創出する大きな可能性を秘めています」とコメント。

両社は今後、下記4項目に関して検討・評価を進めていくとしています。

  • モルディブ国内における候補地の選定と、技術的・地理的観点からの評価
  • 関係省庁および規制当局との調整・連携
  • 技術的、経済的、環境的観点からの実現可能性調査
  • ローンチサービスプロバイダーや衛星事業者との連携基盤の構築

米スリングショット、商用の宇宙領域認識ソリューションを公開

4月29日、米スリングショット・エアロスペース(アメリカ・コロラド州、CEO:Tim Solms、以下Slingshot Aerospace)社は、商用宇宙領域認識(SDA)ソリューション「Sovereign Space Object Tracking」を世界的に提供すると発表しました(Slingshot Aerospaceによる発表)。

このソリューションは、各国政府が独立した宇宙監視システムを構築することを支援するもの。同社はこのサービスの中で、軌道上にある衛星を追跡できる宇宙観測アレイ・センサーのネットワークや、AIを活用した観測データ処理を行うソフトウェアなどを提供し、顧客独自のSDA用システムの構築、運用を支援するとしています。

各国政府や民間企業によって多数の人工衛星が運用されるようになった現在、衛星をはじめとする宇宙物体の把握・モニタリングはますます需要なものとなっていることがうかがえます。

国際学生チームによるローバー開発プロジェクト「KARURA」、第4弾のクラウドファンディング開始

Credit: KARURAプロジェクト

2025年4月25日、国内外、約80名の学生で構成される火星探査ローバー開発団体「KARURAプロジェクト」は第4弾となるクラウドファンディングを実施すると発表しました。

今回のクラウドファンディングは、火星探査を模擬した国際大会「University Rover Challenge(URC)」の出場資金調達が目的。URCは大学生を対象とした世界最高峰の火星探査機のコンテストで、世界各国から事前審査を通過した38チームが本選に出場し、今大会では、日本からはKARURAプロジェクトを含む2チームが出場します(参考記事)。

クラウドファンディングは「All-In」形式で行われ、1stゴールは100万円。集まった支援金は、主にローバーの製作費と大会会場(アメリカ・ユタ州)への遠征費に充てられる予定です。

クラウドファンディングの実施は6/15(火)まで。詳細は下記URLで確認できます。

https://camp-fire.jp/projects/842563/view?utm_campaign=cp_po_share_c_msg_mypage_projects_show

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