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7/3宇宙ニュース・スペースシフトとベトナムのVegaCosmos、戦略的業務提携を締結 ほか3件

スペースシフトとベトナムのVegaCosmos、衛星データビジネス推進に向け戦略的業務提携を締結

署名式でスペースシフトの最高事業責任者(CBO)の多田玉青氏(右)へ記念品を贈呈するVegaCosmos Deputy DirectorのNguyen Ngoc Quang氏(左)
Credit: 株式会社スペースシフト プレスリリース

2025年7月3日、株式会社スペースシフト(東京都千代田区、代表取締役CEO:金本成生)は、ベトナムのテクノロジー企業Vegastarグループ傘下で地理空間技術を展開するVegaCosmos Co., Ltd.(ベトナム・ハノイ、以下VegaCosmos)と、衛星データを活用した地理空間アプリケーションと技術開発を目的とした戦略的業務提携を締結したと発表しました。

両社は、スペースシフトの衛星データ解析AIを活用し、VegaCosmosの地理空間プラットフォーム「GEOHUB」を通じてデータ解析サービスを提供することで、環境モニタリングや都市計画、災害リスク軽減、スマート農業といった分野でベトナムと近郊地域のニーズに対応していくとしています。

また、VegaCosmosはスペースシフトによる衛星データ事業共創プログラム「SateBiz」(旧称:SateLab)の共創パートナー企業ともなっており、この連携においてもSateBizのコミュニティを活用することでまずはベトナムと日本の顧客向けに実証・導入を進めるとしています。

米Sierra Space、衛星用太陽電池製造施設を新設 防衛用途にも対応

Credit: Sierra Space ウェブサイト

2025年6月26日、米国の宇宙開発企業シエラ・スペース(アメリカ・コロラド州、暫定CEO:Fatih Ozmen、以下Sierra Space)は、衛星用太陽電池の製造施設「パワー・ステーション(Power Station)」を新設したと発表しました(Sierra Spaceによる発表)。

Sierra Spaceでは、表面実装技術(SMT)という特許技術を活用した衛星用太陽電池アレイ製造プロセスをもっており、新設されたパワー・ステーションでは、防衛分野向けの製造も行われる予定。施設は広さ約7万平方フィート(約6,500平方メートル)、防衛用に強化されたSMT太陽電池アレイの生産ライン、統合試験センター、振動・熱衝撃用施設などが整備されているということです。

Sierra Spaceでは、本施設で、年間で最大衛星100機分の太陽光発電システムが生産可能になるとしています。同社は同月に国家安全保障分野に特化した新部門を設立しており(参考記事)、トランプ政権下で大きな予算が振り向けられている防衛領域に注力している様子がうかがえます。

英Vodafone、米AST SpaceMobileと合弁会社を設立 D2D通信サービスを提供

2025年6月30日、英国の通信企業ボーダフォン(イギリス・バークシャー、グループ最高経営責任者:Margherita Della Valle、以下Vodafone)は、米ASTスペースモバイル(アメリカ・テキサス州、創業者兼CEO:Abel Avellan、以下AST SpaceMobile)とともに、D2D(Direct to Device、衛星と携帯端末の直接通信)通信サービスの提供を目的とした合弁会社「サットコー(SatCo)」を設立すると発表しました(Vodafoneによる発表)。

同社はルクセンブルクを拠点とし、2026年からサービスを開始する予定だということです。

SatCoは、欧州市場の通信事業者に独占的にAST SpaceMobileの衛星サービスを提供。山間部や海上などを含め、あらゆる場所でいつでも利用できる安全で堅牢なデジタル通信インフラを欧州地域に提供するとしています。

また、Vodafoneはリリースの中で、SatCoの通信サービスに対してすでにEU加盟国を中心とした欧州諸国の携帯通信事業者が関心を寄せているとも明らかにしています。

SPACE COTANの新取締役に降簱弘城氏 今後の人員拡充も予定

取締役兼執行役員CSOに就任した降簱弘城氏
Credit: SPACE COTAN株式会社 プレスリリース

2025年7月1日、「北海道スペースポート(HOSPO)」を運営するSPACE COTAN株式会社(北海道広尾郡大樹町、代表取締役社長兼CEO:小田切義憲)は、6月18日に開催された株主総会で役員の選任を行い、新たな役員体制を決定したと発表しました。

この結果、執行役員CSOの降簱弘城氏が取締役兼執行役員CSOに、監査役の林浩史氏が社外取締役に、八木智氏が監査役に就任しました。また、会計監査人の設置も決定されたということです。

降簱氏は2024年8月にSPACE COTANに入社。同社入社前は宇宙開発事業団および宇宙航空研究開発機構(JAXA)、そしてispaceに所属していました。

2025年1月に採択を受けた宇宙戦略基金による研究・開発の着実な進捗を図るため、今回の役員体制変更を通じて体制強化と取締役会のガバナンス向上を図るとしています。

なお、SPACE COTANは、6月18日時点の社員数が前年比2倍となったことも報告。今年度末には前年比4倍となる30人程度まで拡大させる予定だということです。

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