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7/22宇宙ニュース・Degas、衛星データを自然言語で解析するモデルの開発へ ほか3件

Degas、衛星データを自然言語で解析するモデルの開発へ 経産省・NEDO事業に採択

Credit: Degas株式会社 プレスリリース

2025年7月15日、衛星データ活用やAI開発を手がけるDegas株式会社(東京都渋谷区、代表取締役:牧浦土雅)は、経済産業省と新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)による国内の生成AI開発力強化を目的としたプロジェクト「GENIAC(Generative AI Accelerator Challenge)」の第3期に採択されたと発表しました。

「GENIAC」は、生成AIのコア技術である基盤モデルの開発に対する計算資源の提供やデータやAIの利活用に向けた実証調査の支援等を実施するプロジェクトで、2024年2月から第1期が開始されています。

採択によって、DegasはGPU計算資源と、1,100万枚以上の衛星画像・テキストのペアからなる大規模データセット構築の助成を受けることができるため、自社開発の衛星画像を処理可能な地理空間基盤モデルと大規模言語モデル(LLM)を統合した、衛星観測用視覚言語モデル(GeoVLM)の開発を本格化させるとしています。

同モデルが完成すれば、従来は専門家による手作業が必要だった衛星画像の解析を、テキストベースのインターフェースで誰でも扱えるようになり、災害被害の自動把握や異常検知をリアルタイムで実現できるということです。

米SpaceWorks、軌道上での「半導体結晶」製造プロジェクトを発表

Credit: SpaceWorks Enterprises ウェブサイト

2025年7月15日、宇宙開発や宇宙関連コンサルティングを手がけるSpaceWorks Enterprises(アメリカ・ジョージア州、CEO:John Bradford、以下SpaceWorks)は、軌道上で半導体結晶を製造するプロジェクト「High-Cadence Microgravity Silicon Semiconductor Crystal Manufacturing」の詳細を発表しました(SpaceWorksによる発表)。

このプロジェクトは、技術試験ペイロードの開発支援と飛行機会を提供するアメリカ航空宇宙局(NASA)のプログラム「NASA TechLeap Prize:Space Technology Payload Challenge」の下で行われるもので、同社は最終選考を通過した10団体のうちの1社として、これを実施するとのこと。

SpaceWorksは再突入および精密ペイロード回収技術の開発を約10年にわたって進めており、今回のプロジェクトは同社の再突入カプセル「ReEntry Device(RED)」と、同じくアメリカの宇宙製造スタートアップ・Astral Materialsの軌道上製造ペイロードを統合するかたちで進められ、軌道上でのシリコンの結晶成長技術の試験を行うということです。

スカパーJSAT、郵船クルーズの客船「飛鳥Ⅲ」に衛星通信3種を提供

飛鳥Ⅲに設置されている「JSATMarine」アンテナ外観
Credit: スカパーJSAT株式会社 プレスリリース

2025年7月18日、スカパーJSAT株式会社(東京都港区、代表取締役 執行役員社長:米倉英一)は、郵船クルーズ株式会社(神奈川県横浜市、代表取締役社長 社長執行役員:西島裕司)が2025年7月20日に就航を予定している新造クルーズ客船「飛鳥Ⅲ」に、3種の海上通信サービスを提供すると発表しました。

これらの提供を通じて、動画視聴やSNS利用といった乗客の通信ニーズから、船陸間の業務通信・乗組員の福利厚生まで、幅広い通信ニーズに対応するとしています。

提供されるのは、スカパーJSATが提供する「JSATMarine(ジェイサットマリン)」、同社が代理店となっている英インマルサットの「Fleet Xpress(フリートエクスプレス)」と、米SpaceXの「Starlink Business(スターリンクビジネス)」の3つ。

「JSATMarine」は、スカパーJSATが衛星・地上局の運用から回線提供までを一貫して担う自社サービスで、今回は船陸間の業務通信を支える回線として機能するということです。

北海道大樹町とSPACE COTAN、台湾企業のロケット打上げに関する安全監理を報告

警戒区域および第1段ロケット、第2段ロケットの落下位置(jtSPACEの報告書より)
Credit: SPACE COTAN株式会社 プレスリリース

2025年7月22日、北海道大樹町(町長:黒川豊、参考記事)とSPACE COTAN株式会社(北海道広尾郡大樹町、代表取締役社長兼CEO:小田切義憲)は、今月12日に北海道スペースポート(HOSPO)で行われた、台湾の宇宙開発企業の日本法人jtSPACE株式会社(北海道石狩市、代表取締役社長兼CEO:劉永裕)の2段式サブオービタルロケット「VP01」の打上げについて、打上げ時の安全監理に対する確認結果を報告しました。

大樹町およびSPACE COTANによると、jtSPACEから提出された打上げ実験結果の報告書の確認の結果、「VP01」の打上げは安全に実施されていたことが確認できたということです。

jtSPACEは、7月12日午前11時40分に全長12メートル、重量1.4トンの2段式サブオービタルロケット「VP01」をHOSPOより打上げましたが、2段目の分離後、ミッションを遂行できないと判断され、飛行停止措置がとられていました。

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