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Amateras Space、次世代宇宙服「VESTRA」のコンセプトモデル公開

2025年8月8日、宇宙服等の研究開発に取り組むAmateras Space株式会社(東京都千代田区、代表取締役:蓮見大聖)は、次世代宇宙服「VESTRA(ヴェストラ)」のコンセプトモデルが完成したと発表しました。
この取り組みは京都大学 SIC有人宇宙学研究センター、岐阜医療科学大学を共同研究機関として進められているもの。
今回発表されたコンセプトモデルは、機能性のみならず、文化性・感性・審美性を重視した新しい宇宙服のあり方を提示するもので、外装素材には伝統工芸である西陣織が採用されています。
コンセプトモデルは、8月10日〜16日の期間、大阪・関西万博の大阪ヘルスケアパビリオン「ミライの食と文化ゾーン」デモキッチンエリアで、8月17日は関西パビリオン京都ゾーンEXPO KYOTO超SDGsみらいラボで一般公開され、その後も京都市役所など、各地での展示が予定されているということです。
今後の展望として、同社は、まず船内活動時に着用する与圧服(IVAスーツ)の開発を進めて技術基盤の確立を目指し、最終的には「小さな宇宙船」とも称される船外用宇宙服の実用化に挑むとしています。
米ミューオン・スペース、新型衛星バスを発表 米新興のハッブル・ネットワークが初顧客に

2025年8月7日、アメリカの宇宙システム企業ミューオン・スペース(アメリカ・カリフォルニア州、CEO:Jonny Dyer、以下Muon Space)は、新型衛星バス「MuSat XL」を発表しました(Muon Spaceによる発表)。
この発表の中で、昨年、世界で初めて衛星と地上のBluetoothとの直接通信を成功させた新興企業ハッブル・ネットワーク(Hubble Network)が同製品の初の顧客となることも明らかにされました。
MuSat XLは500キログラム級の大型衛星バスで、従来機より20倍強力な受信機と1キロワット以上の電力供給能力を備えているとのこと。これにより地上のBluetooth機器との直接通信が可能になり、携帯電話網のない地域でもIoT機器の接続を実現できるとしています。
米インテュイティブ・マシーンズ、米キネットX買収で契約締結 深宇宙での航法サービスに進出
2025年8月6日、インテュイティブ・マシーンズ(アメリカ・テキサス州ヒューストン、CEO:Steve Altemu、以下Intuitive Machines)は、深宇宙での航法サービス拡大に向け、キネットX(アメリカ・アリゾナ州、社長・CEO:Christopher G. Bryan、以下KinetX)と買収に向けた契約を締結したと発表しました(Intuitive Machinesによる発表)。
KinetXは、米国政府や国外の民間企業に対し、実証済の深宇宙航法システムや地上セグメント用ソフトウェア、システムエンジニアリングサービスなどを30年以上提供。アメリカ航空宇宙局(NASA)やIntuitive Machinesの月面・深宇宙ミッション支援も行っています。
Intuitive Machinesは、KinetXの買収を通じて月・火星、火星以遠の深宇宙活動における精密航法、航法・軌道技術分野に進出することになるとしています。
買収は、今年末までに完了する予定だということです。
欧州宇宙機関、仏領ギアナより地球観測衛星を打上げ
日本時間の2025年8月13日午前9時37分(現地時間 12日午後9時37分)、仏領ギアナにある欧州宇宙港から、欧州の基幹ロケット「アリアン6(Ariane 6)」による衛星の打上げが行われました。
アリアン6で打ち上げられたのは、気象衛星「MetOp-SG-A1」。これは3機からなる衛星シリーズの1機目で、前身の気象衛星シリーズの次世代版となります。
ミッション全体で20年以上にわたり気象予報と気候分析のための観測を行う予定。極軌道を周回し、地球全体を観測するということです。
また、同衛星には地球全体の大気汚染物質や大気中の微量ガス、エアロゾル、紫外線等に関するデータを観測する「センチネル5(Sentinel-5)」ミッションも搭載されています。
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