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アクセルスペースHD、東証グロースに上場 宇宙スタートアップとして5社目

2025年8月13日、株式会社アクセルスペースホールディングス(東京都中央区、代表取締役:中村友哉、参考記事)が、東京証券取引所グロース市場に上場しました。
これで、2023年上場のispace、QPS研究所、2024年上場のアストロスケール、Synspectiveに続き、新興宇宙企業として5社目の上場企業となります。
同社は、2008年に創業した株式会社アクセルスペースの純粋持株会社。公募・売出価格375円に対し初日の終値は674円で、市場の期待感の高さがうかがえる滑り出しとなりました。
アクセルスペースは、地球観測プラットフォーム「AxelGlobe」と小型衛星ミッションワンストップサービス「AxelLiner」を展開していますが、今後も技術力の向上、宇宙空間と地球の環境保護、業界を超えたパートナーシップの構築に努めてビジョン達成と事業成長を目指していくとしています。
米トランプ大統領、宇宙産業の競争促進を目指す大統領令に署名 打上げ関連の規制緩和など
2025年8月13日、アメリカのドナルド・トランプ大統領が「商業宇宙産業における競争の促進(Enabling Competition in the Commercial Space Industry)」に関する大統領令に署名したことを、アメリカ航空宇宙局(NASA)が発表しました。署名式には、運輸長官兼NASA長官代行のショーン・ダフィー氏も同席しました(NASAによる発表)。
この大統領令は、2030年までに競争的な打ち上げ市場を実現し、商業宇宙打ち上げの頻度と新たな宇宙活動を大幅に増加させることを目的としているとのこと。
主な内容として、米国を拠点とする事業者の商業ライセンス・許可承認の合理化や、宇宙港新設を推進するための規制緩和、軌道上製造や軌道上給油といった新たな宇宙活動の促進が盛り込まれています。
また、政府内に宇宙関連の高官レベルのポジションを設けることも記載されています。
米インパルス・スペース、軌道間輸送機「Mira」を改良 LEO以遠にも対応
2025年8月6日、米国の宇宙輸送スタートアップであるインパルス・スペース(アメリカ・カリフォルニア州、創業者兼CEO:Tom Mueller、以下Impulse Space)は、同社が開発する軌道間輸送機(Orbital Transfer Vehicle:OTV)「Mira」を、地球低軌道(LEO)以遠での性能向上に向けて改良したと発表しました(Impulse Spaceによる発表)。
Miraはこれまでに地球低軌道(LEO)での2回のミッションに成功していますが、今回の改良によって、高度2,000キロメートル以上の中軌道(MEO)や、高度約36,000キロメートルの静止軌道(GEO)、さらにそれ以上遠方の軌道で高い機動性を発揮できるように設計されているとのこと。また、米国家安全保障局(NSA)が定めた最高レベルの暗号化基準に対応したセキュリティ性なども備えるということです。
Impulse Spaceは、改良したMiraを使用した技術試験衛星「LEO Express 3」を2025年中に打ち上げ、実証を行う予定。
なお、アメリカ航空宇宙局(NASA)は前日の8月5日に、Impulse Spaceを含めた6社をOTVに関する調査研究の委託先として選定しています(参考記事)。
リーマンサット・プロジェクトの作曲衛星「RSP-03」、8/21に打上げへ

2025年8月8日、一般社団法人リーマンサットスペーシズ(東京都江戸川区、代表理事:後藤悠)が取り組む「リーマンサット・プロジェクト」は、日本時間8月21日午後4時57分(現地時間 21日午前3時57分)に、同プロジェクト3機目の超小型人工衛星(CubeSat)「RSP-03」(愛称:ハモるん)が打ち上げられると発表しました。
RSP-03はアメリカ・フロリダ州から打上げられて国際宇宙ステーション(ISS)に向かう補給船「SpX-33」でISSに運び込まれた後、軌道に投入されるということです。
RSP-03のメイン・ミッションは、宇宙空間で取得した星空のデータや衛星周囲の環境情報をもとにAIによる自動作曲を行い、その楽曲を地上に送信すること。
宇宙空間で生成された音楽は、地上にダウンリンクしたのち、RSP-03専用ウェブサイトで公開される予定です。
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