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高砂電気工業とクラフトビールのISEKADO、ISSでビール醸造へ

2025年10月8日、有限会社二軒茶屋餅角屋本店(三重県伊勢市、代表取締役:鈴木成宗、以下ISEKADO)と、高砂電気工業株式会社(愛知県名古屋市、代表取締役:浅井直也)は、共同で宇宙空間でのビール醸造に挑戦すると発表しました。
両社による「宇宙醸造プロジェクト」は、国際宇宙ステーション(ISS)の「きぼう」日本実験棟を利用するきぼう有償利用制度を活用するもの。
実験では、ISSで発酵させたビール酵母を地球に持ち帰って発酵の進行具合や麦汁に含まれる成分等を分析するとともに、未来のエンターテインメント等、新しいビジネスの可能性を追求する予定で、プロジェクトが順調に進めば、来年には酵母と麦汁が宇宙へ打ち上げられ、ISSで醸造実験が行われるとのことです。
同プロジェクトはクラウドファンディングで資金を募っており、地球へ帰還した酵母を培養して返礼品の「宇宙増殖酵母ビール」を醸造するということです。
宇宙での酒造りに関しては、今年5月に菊正宗酒造が宇宙バイオ実験を手がけるIDDKと「宇宙醸造」の取り組みを発表しており(参考記事)、宇宙実験と醸造の相性のよさがうかがえます。
準天頂衛星システム「みちびき5号機」、12/7(日)に種子島から打上げ
2025年10月8日、宇宙航空研究開発機構(JAXA)と三菱重工業株式会社(東京都千代田区、取締役社長CEO:伊藤栄作)は、H3ロケット8号機による準天頂衛星システム「みちびき5号機」の打上げを12月7日(日)に実施する予定だと発表しました。
打上げ日程等の概要は下記の通りです。
打上げ予定日時:2025年12月7日(日)11:30~12:30(日本標準時)
打上げ予備期間:2025年12月8日(月)~2026年1月31日(土)
打上げ場所:種子島宇宙センター 大型ロケット発射場
「みちびき」は日本の衛星測位システムで、2018年11月にサービスを開始しており、2024年4月からは高精度測位補強サービス「MADOCA-PPP」「信号認証サービス」の本運用が開始されています。
宇宙産業特化の人材紹介サービスリリース 北海道・東北・北関東から全国展開も視野

2025年10月8日、採用・転職コンサルティング事業を手がけるリージョンズ株式会社(北海道札幌市、代表取締役社長:高岡幸生)は、宇宙産業に特化した人材紹介サービス「ASTRA X REGIONS(アストラ バイ リージョンズ)」を同日リリースすると発表しました。
同社はこれまで北海道・東北・北関東を中心に、ミドル〜ハイクラスのUIターン転職を支援しており、その知見とネットワークを活かして急成長する宇宙産業で「地域 × 宇宙」という人材流動の仕組みを提供するとしています。
また、今後は北海道・東北・北関東に加え、全国展開を進めていく予定で、産学官連携や海外展開も視野に入れており、宇宙産業の人材エコシステム構築を目指すとしています。
転職希望者向けのサービスは下記から確認できます。
https://www.regions.co.jp/space/lp/
ESA、深宇宙通信用アンテナをオーストラリアに開設 他国・民間ミッションも支援
2025年10月4日、欧州宇宙機関(ESA)は、オーストラリア・西オーストラリア州のニューノルシア(New Norcia)に、直径35メートルの深宇宙通信用アンテナ「ニューノルシア3(New Norcia-3)」を設置したと発表しました(ESAによる発表)。
ニューノルシア3は、高感度の通信システムを採用しており、遠方の探査機から送られる微弱な信号も検出できるようになることで、取得できるデータの量も増加するということです。
ニューノルシア3は2026年から運用が開始され、ESAのミッションに加え、アメリカ航空宇宙局(NASA)、宇宙航空研究開発機構(JAXA)、インド宇宙研究機関(ISRO)など、他国の宇宙機関や民間宇宙ミッションの通信支援も行う予定。
ESAでは、新しいアンテナが科学的成果と運用効率の向上をもたらすとしています。
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