2024年1月12日午後1時44分に、鹿児島県種子島の種子島宇宙センターからH2Aロケット48号機が打上げられた。
本ロケットには政府の情報収集衛星「光学8号機」が搭載されており、所定の軌道への投入に成功した。
政府の情報収集衛星は安全保障や大規模災害等への対応に必要な情報収集を目的としており、今月1日に発生した令和6年能登半島地震における情報収集なども行っている(参考)。今回打上げられた「光学8号機」は2018年に打上げられた「光学6号機」の性能・機能を強化した後継機にあたる。
打上げに際し、内閣府は同日、内閣府特命担当大臣(宇宙政策)談話を発表。
「情報収集衛星の体制の整備によって、我が国の情報収集能力が一層強化されることを期待」するとともに、「今後も我が国の宇宙開発利用を精力的に進めてまいります」とした。
H2Aは日本の主力大型ロケットで今回を含めて連続42回、打上げに成功、打上げ成功率は約97.7%となったが、H2Aの運用は50号機が最後となり、以降は新たな基幹ロケットとしての開発が進められているH3ロケットが担うことになっている。
H3ロケットについては試験機2号機が来月15日に打上げられる予定となっている。