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10/28宇宙ニュース・キプロスとチリ、アルテミス協定に署名 署名国は計47カ国に ほか3件

キプロスとチリ、アルテミス協定に署名 署名国は計47カ国に

Credit: NASA

NASAは2024年10月23日と25日にそれぞれ、キプロスとチリが月・火星をはじめとした深宇宙探査に関する一連の原則を定めた「アルテミス協定」に署名したと発表した。

これでアルテミス協定への署名国は全部で47カ国となった。

キプロスは、イタリアのミラノで行われていた国際宇宙会議(IAC)の中で開催されたアルテミス協定締約国会議の後に署名を行った。同国研究・イノベーション・デジタル政策担当副大臣のニコデモス・ダミアヌ(Nicodemos Damianou)氏は署名に際し、「欧州連合加盟国であるキプロスは、3大陸の間に位置する地政学的立地を活用し、国際宇宙コミュニティで不可欠な役割を果たすことを目指している」と語った。

また、10月25日にはワシントンのNASA本部でチリのアルテミス協定への署名が行われた。
チリ科学技術知識革新相のアイセン・エチェベリ・エスクデロ(Aisén Etcheverry Escudero)氏が署名を行い、「国家戦略の重要な柱として技術開発の推進に注力しているわが国には、世界をリードする科学技術プロジェクトの設計と開発に携わる機会がある。さらに、協定への加盟は宇宙生物学や地質学、鉱物学など、わが国が専門知識をもつ科学的卓越分野に貢献することになる」と述べた。

左から、駐米チリ大使のフアン・ガブリエル・バルデス(Juan Gabriel Valdés)氏、チリ科学技術知識革新相のアイセン・エチェベリ・エスクデロ(Aisén Etcheverry Escudero)氏、NASA長官のビル・ネルソン(Bill Nelson)氏、米国務省海洋・国際環境科学局次官代理のジェニファー・R・リトルジョン(Jennifer R. Littlejohn)氏
Credit: NASA

楽天モバイルとスマホ向け衛星通信を進める米AST SpaceMobile、最初の衛星5機を展開

Credit: Business Wire

2024年10月25日、スマートフォンで直接アクセスできる宇宙ベースのセルラーブロードバンドネットワークの構築を進めているAST SpaceMobile, Inc.(テキサス州ミッドランド、会長兼CEO Abel Avellan)は、最初の商用衛星5機、BlueBirds 1~5の打ち上げに成功したと発表した。

同社会長兼CEOのアヴェラン氏はリリースの中で「この衛星は現在のBlueBirdの10倍の容量を提供し、モバイル接続をさらに変革し、世界中のお客様とパートナーにさらに大きなメリットをもたらす」とコメント。

同社はAT&T、Verizon、Vodafone などの大手通信事業者との戦略的提携を通じて、プレミアム低帯域スペクトル上の5,600以上のセルを通じてサービスを提供し、米国全土の100%のカバレッジを目指すとしている。

なお、日本の楽天モバイルは、2024年2月にAST SpaceMobile社と共同で、衛星と携帯電話の直接通信によるモバイル・ブロードバンド通信サービスを2026年内に提供することを目指す計画を発表している(楽天モバイルによる発表)。

月面探査車開発のダイモン、探査車用アンテナに米Haigh-Farr社を選定

ダイモンのエンジニア(手前)が統合テストを行う様子
Credit: ダイモン ウェブサイト

月面探査車「YAOKI」の開発を行う株式会社ダイモン(東京都中央区、代表取締役 中島紳一郎、参考記事)は、2024年10月25日、最初の月面ミッションであるProject YAOKI 1(PY-1)において、ローバーのアンテナに米Haigh-Farr社(ニューハンプシャー州ベッドフォード、CEO Norene Farr)の技術を選定したと発表した。

PY-1ミッションは2025年上旬に予定されており、ダイモンCEOの中島氏とエンジニアがこれに先立ってHaigh-Farrのアメリカ本社を訪問。月面探査車YAOKIに対していくつかの統合テストを実施し、YAOKIに最適に取り付けられたHaigh-Farrのアンテナが走行性能を損なうことがないことを確認した。

Haigh-Farr社は1969年設立。21か国に40,000台以上の航空機および宇宙船用アンテナを納入している。

次世代顕微鏡技術開発のIDDK、台湾国立中央大学と協力覚書締結

Credit: 株式会社IDDK ウェブサイト

2024年10月25日、株式会社IDDK(東京都江東区、代表取締役 上野宗一郎)は、台湾の国立中央大学と協力覚書(Memorandum of Understanding:MOU)を締結したと発表した。

同社は台湾宇宙局等が主催するINTERNATIONAL SPACE TECH STARTUP Supporting Programに選定されており、その一環として、台湾で開催された2024 TAITRONICS&AIoT Taiwanに出展。覚書の締結式は同会場にて行われた。

IDDKは半導体センサーベースのワンチップ顕微観察装置「MID(マイクロイメージングデバイス)」の開発を行っており、この技術は宇宙空間でのバイオ実験を簡易かつ低コストで実施するプラットフォームの提供につながるものだという。

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