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損保ジャパンら4社が業務提携 損害保険と連携したメタン排出検知ソリューション提供開始
2025年8月22日、損害保険ジャパン株式会社(東京都新宿区、代表取締役社長:石川耕治)は、SOMPOリスクマネジメント株式会社(東京都新宿区、代表取締役社長:中嶋陽二)、日揮ホールディングス株式会社(神奈川県横浜市、代表取締役会長兼社長 CEO:佐藤雅之)の海外EPC事業会社である日揮グローバル株式会社(神奈川県横浜市、代表取締役社長執行役員:山田昇司)、Momentick Ltd.(イスラエル、CEO:Daniel Kashmir、以下Momentick)と業務提携し、同日から、損保ジャパンの顧客向けにメタン排出検知に関するソリューションの提供を開始したと発表しました。
これは、SOMPOリスクマネジメントが衛星画像から特定の資産周辺でのメタン排出の量と場所の解析を行い、損保ジャパンにその結果と評価をリスクレポートとして提供。損保ジャパンの貨物保険の顧客は、同社から提供されたリスクレポートを活用してメタン排出の可能性がある箇所を把握し、対応を検討できるようになるというものです。
また、追加オプションとして、日揮グローバルの地上センサー・空中ドローン等を使った高精度の温室効果ガス(GHG)実測サービス、またはイスラエルの地球観測スタートアップであるMomentickのソフトウェアを紹介するということです。
同社では、損害保険と連携したメタン排出検知ソリューションの提供は日本初だとしています。
相模原市・神奈川県・JAXAが連携 宇宙関連産業の集積・産業振興を推進

Credit: 相模原市 プレスリリース
2025年8月22日、神奈川県(知事:黒岩祐治)、相模原市(市長:本村賢太郎)、宇宙航空研究開発機構 宇宙科学研究所(所長:藤本正樹、以下JAXA 宇宙科学研究所)の3者は、相模原市域を中心とした宇宙関連産業の集積と振興、宇宙科学研究所の研究開発成果の普及啓発・地域振興を通じた宇宙科学探査に対する意識醸成を推進することを目的に連携協力協定を締結したと発表しました。
この連携は、神奈川県内の宇宙関連産業クラスターの形成強化を促進し、産業基盤の強化を図るとともに、リニア中央新幹線神奈川県駅(仮称)周辺のまちづくりを見据えたもので、下記6項目について連携・協力を図っていくとしています。
- 県内企業の宇宙関連産業への参入及び共創の促進
- 宇宙関連企業の企業誘致の促進及び起業の支援
- 企業・自治体・学術機関の連携促進
- 国際連携・地域振興・観光への貢献
- 広報普及活動、宇宙に関する教育啓発活動及びイベントの実施
- その他前条の目的を達成するために必要な事項
JAXA 宇宙科学研究所の所在地でもある相模原市はスタートアップ支援事業「相模原アクセラレーションプログラム」でJAXA宇宙探査イノベーションハブと連携した実証フィールド活用やJAXA発ベンチャーの支援を実施しているほか、神奈川県も衛星データ利活用プロジェクトに助成を行うなど(参考記事)、近年、宇宙産業振興に向けた動きが加速しています。
スペースデータ、宇宙ロボットの実動作データを無償公開 ロボット・AI分野の宇宙参入推進

2025年8月26日、株式会社スペースデータ(東京都港区、代表取締役社長:佐藤航陽)は、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発した、国際宇宙ステーション(ISS)・「きぼう」日本実験棟における船内ドローンロボット「Int-Ball2」の動作データを無償公開したと発表しました。
公開されたデータは、ロボティクス分野で広く利用されているROS(Robot Operating System)に対応。ロボット研究者や開発者が地上ロボットの開発環境下でも容易に活用できる形式で整備されており、Int-Ball2に対する誘導制御の目標やステータス、力・トルクコマンド、各プロペラ駆動のDuty比、IMUセンサ値、Visual SLAMによる自己位置推定(航法)結果などが含まれています。
これらのデータは、JAXAのシミュレータ(Gazebo)やSpaceDataのシミュレータ(Isaac Sim)で再生可能。
宇宙空間でのInt-Ball2の実際の動作を仮想空間上に再現できるため、カメラの死角など「きぼう」内で観察が難しい場所にいるInt-Ball2の挙動も、任意の視点から自由に解析・応用できるということです。
同社は、こうした取り組みを通じて、より多くの研究者・開発者が宇宙技術にアクセスできる環境を整え、地上技術の宇宙転用および宇宙開発の加速を推進していくとしています。
新型宇宙ステーション補給機1号機(HTV-X1)の打上げ予定日発表 10/21(火)
2025年8月22日、宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、H3ロケット7号機による新型宇宙ステーション補給機1号機(HTV-X1)の打上げ予定日を発表しました。
打上げ予定日、打上げ場所等は下記の通りです。
打上げ予定日:2025年10月21日(火)
打上げ予定時刻:午前10時58分頃(日本標準時)
打上げ予備期間:2025年10月22日(水)~2025年11月30日(日)
打上げ場所:種子島宇宙センター 大型ロケット発射場
新型宇宙ステーション補給機(HTV-X)は、宇宙ステーション補給機「こうのとり」(HTV)の後継機として、輸送能力を約1.5倍の5.85トンに増強。電源が必要な実験装置や冷凍庫などの物資にも対応可能となっています。また、国際宇宙ステーション(ISS)への物資輸送後、最長1年半、軌道上での技術実証プラットフォームとして活用され、将来のさまざまなミッションに対応可能なシステムも備えています。
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